ボクシングの最近のブログ記事

倒れろ!

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元WBA世界J・バンタム級(現S・フライ級)チャンピオンの鬼塚勝也は一
般的にはいまも現役当時もボクサーとしてそんなに高い評価を受けては
いないと思う。
それはタイトルを手にしたタノムサク・シスボーベー(タイ)との試合が非常
に接戦で、世界戦の採点基準をよく知らないひとには"疑惑の判定"としか
うつらなかったことに端を発する。
実際このクラスの日本人世界チャンピオンは数多いが、専門家のあいだで
も渡辺二郎や川島郭志などと比べるとあまり高く評価する声はない。
彼のキャリアのピークはおそらく中島俊一(ヨネクラ)から奪った日本タイト
ルを保持していたころだろう。
ただ、もし網膜剥離を患っていなければもっと強いチャンピオンになってい
たと思う。

イ・ヒュンチュル(李炯哲)との最後の防衛戦は壮絶だった。
第9R、鬼塚は一方的に打ちまくられた。
だが倒れない。ただボクサーとしての本能だけで立っている感じだった。
このままでは本当に事故が起こるとわたしは思った。
気がつくとテレビに向かって叫んでいた。
セコンドはなぜタオルを投げなかったのだろう?

結局チャンピオンは1分以上も挑戦者の連打を一方的に浴び続け、レフリ
ーが試合をストップした。

このときはじめてわたしは彼を『偉大なチャンピオン』だと認めた。
いや、『偉大なチャンピオン』だったと。

無謀な挑戦

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浜田剛史が世界に挑戦した試合を観たことがあるだろうか?
ゴングと同時にグローブも合わせずに攻め込んだ浜田。初めから12ラウ
ンド闘うつもりなどないようだった。
相手はカウンターのうまいテクニシャンで、しかもKO率も驚異的に高い。
この戦法はあまりにも無謀に見えた。

しかし浜田陣営には計算があった。というより浜田は右膝に爆弾を抱えて
おり、とても長丁場を闘える状態ではなかったのだ。
浜田自身も「二度と通用しない」と言っていたこの作戦だが、じつは浜田の
怪我の具合などを総合的に考えて"最も合理的な戦法"だったのだ。
もし浜田があの戦法をとっていなかったら、おそらく中盤以降は一方的な展
開になっていただろう。あるいはKOされていたかもしれない。

ファイタータイプの選手はただやみくもにラッシュしているだけだと思ったら
大まちがいである。浜田がいかに考えたボクシングをしていたかは彼のボ
クシング解説を聞けばわかるだろう。
ファイティング原田はポーン・キングピッチ戦で観せた"狂った風車"と呼ば
れたラッシュ戦法ばかりがとり立たされるが、相手の懐に入るのがじつにう
まかった。ただやみくもにラッシュするだけであの"黄金のバンタム"エデル
ジョフレに勝てるわけがない。むしろボクシングの組み立て自体はボクサー
タイプの選手のほうが単純なような気がする。

話を戻すと、一見無謀に見えたあのときの浜田の闘い方にはじつは合理的
な裏づけがあったということだ。
成功する確率は低いにせよ、あの戦法は考えに考え抜いた末のもっとも成
功する可能性の高かった闘い方だったのだと思う。

マニー・パッキャオとミゲール・コットの対戦が11月14日開催で決定して
いるが、正直コットとはやってほしくなかった。
個人的にはフロイド・メイウェザーJr.との対戦前にパッキャオにはこれ以
上危険な相手と闘ってほしくないのだ。
ウェルター級での闘いはオスカー・デ・ラ・ホーヤ戦で経験してはいるが、
コットはこのクラスで長らく闘っている。完全にこのウェイトの体なのだ。

わたしがいちばん観たくないのはパッキャオが体力で押し切られるような
試合だ。リッキー・ハットン戦では右のリードブローが効果的で相手の突進
を止めることができたが、はたしてコットに通用するだろうか?
コットに穴がないわけではない。アントニオ・マルガリートのような粘っこい
相手を苦手とすることはわかっている。

ただ、まだ一度負けただけである。

いかにパッキャオといえどもマルガリートのようなしつこい攻撃を12Rコッ
ト相手に続けられるとは思えない。
パッキャオの闘い方としてはデ・ラ・ホーヤ戦のような"出入りのボクシング"
のほうが有効だと思う。なるべくパワーによるアドバンテージを相手に与え
ない作戦をとるべきだ。

しかしパッキャオはいまだに底が見えないのも事実。きっといま以上に強
くなってベガスのリングに上がってくるだろう。

踏み込み

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西岡がゴンサレスを倒した左ストレート、あのときの右足の踏み込みをよ
くマネしてみるのだけれどなかなか難しい。
自然な感じでスッスッスッとステップに入れない。どうしても前段階で読ま
れてしまうような動きになってしまう。
もっともあのかたちはサウスポー対オーソドックスだからちょうどよい距離
なのかもしれない。オーソドックス同士ならもっと距離が近いからあそこま
で踏み込まなくても当たるはずだ。
だからあんまり練習しても意味ないかも。相手がサウスポーという想定じ
ゃないと。

なんてことを言っていますが、わたしゃジムなんぞには通っておりません。
まだ体が動くうちにボクシングの基本くらいは覚えておきたいのですが。

強いゆえにあえて厳しいことを言いますが、もう長谷川は防衛回数を増
やしてもまったく意味がないと思います。いま世界では「どんな強いヤツ
に勝ってきたか」で評価されているのが実情です。たとえノンタイトルで
もあれだけ盛り上がるパッキャオの試合を観ればわかるでしょう。
自分としては許せるとしたらあと一回の国内防衛戦ですな。防衛10回
という区切りはクリアしたいという気持ちはわからんではないから。でも、
そこから先はもうビッグ・マッチしか許さないつもりです。海外にも出てほ
しいし、強いヤツとも闘ってほしい。

だから現状では長谷川より西岡のほうが個人的には評価しています。イ
ンタビューも野心的でかっこいい。一方長谷川にはそういうのが見えてこ
ない。徳山との対戦が実現しなかったのも海外進出を優先したいという
理由ではなかったのか?

客観的に観ていまの長谷川はまちがいなくクラス最強を競っても遜色な
いレベルなのだから怖がることなんてないと思います。
強い相手とやって負けてもいいんです。また闘えばいいんだから。

彼には悪いがまったく興味がない。
それよりもアルゲリョ関係のニュースをテレビではまったく観ていない。
WOWOWエキサイトマッチで触れるかと思ったが、おそらく収録後ので
きごとだったようでまったく触れられなかった。
アルゲリョはサッカー選手でたとえればロベルト・バッジョってとこだろう
か?
ルックス的にも態度とかもいちばん近いかもしれない。

ニカラグア大使館で几帳を受け付けていたという。まだ近くに住んでいた
ら行っていたのに。

三沢光晴、M・ジャクソン、それぞれファンにとって彼らの死は本当に筆
舌に尽くしがたいショックであったと思いますが、多くのボクシングファン
にとってアレクシス・アルゲリョは彼らに匹敵する存在であったと思いま
す。

そのアルゲリョが亡くなりました。享年57歳。

現地では自ら立候補し当選したニカラグアの首都マナグア市長選で不
正を指摘され、うつ病を患っていたとの報道もあるようです。
それにしてもあのおよそボクサーらしからぬダンディーを絵に描いたよう
な容姿と、テクニックと強打の両方を兼ね備えた華麗なボクシングスタイ
ルからは想像もつかない最期を遂げてしまいました。
わたしにはアーロン・プライアーと闘ったふたつの敗北がどうしても彼の
最期と結びついてしまいます。

それにしても今年上半期はあまりにも印象的な死が多すぎるような気が
します。なかでもやはりアルゲリョの死はわたしにはことさら重いです。

アルゲリョはプライアー第2戦のときのように、"試合"ではなく"人生"を
投げてしまった。
政治家なんかにならなきゃよかったのに...。

真夏の死闘

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80年代、韓国のボクシング界は黄金期をむかえていた。
なかでもWBCジュニアフライ級(いまのライトフライ級)王者のチャン・ヂョ
ング(張正九)の強さは群を抜いていた。
元世界王者のアマド・ウルスア、アルフォンソ・ロペスらを退け、破竹の勢
いでデビュー以来18連勝。その勢いをかってチャンはパナマの技巧派王
者イラリオ・サパタに挑んだ。
15ラウンド攻め続けたチャンだが、判定は2-1でサパタを支持した。
しかしこれは韓国人以外のボクシング関係者も首をかしげるような判定で
あった。
この苦戦でチャンと闘うことに嫌気が差したのか、半年後におこなわれた
再戦では王者サパタは3ラウンドで試合を投げてしまった。
チャンはこのあとこのタイトルを15回防衛するのだが、当時はまだ荒さの
目立つラフなファイターであった。

チャンは着々と防衛を重ね、4度目の防衛戦でWBA元王者の渡嘉敷勝男
の挑戦を受けた。
渡嘉敷はWBAのタイトルを5度防衛したが、スキャンダルにみまわれたこ
とやさほど強敵と目されなかったルペ・マデラとの苦戦続きの防衛戦の末タ
イトルを奪われ、奪還もかなわなかったことから日本国内でさえもボクサー
として高い評価を受けていなかった。
渡嘉敷がまさに上り調子の若きチャンピオンに勝てるなどと想像した者はお
そらくほとんどいなかったであろう。

試合は猛暑の浦項(ポハン)でおこなわれた。当時の韓国でのチャンの人気
にはすさまじいものがあった。こんな雰囲気のなかで日本人が勝つにはKO
しかないであろう。当然渡嘉敷もおなじ気持ちだった。
試合ははじめから激しい打ち合いになった。アウトボクシングもできる渡嘉敷
だが、チャンの得意とする打ち合いに真っ向から挑んでいった。
1ラウンド終了間際までどちらかというと渡嘉敷のほうが押し気味にみえた。
しかしロープに追い込まれたチャンの左フックがヒットし、渡嘉敷ダウン。
すぐに立ち上がった渡嘉敷にチャンが追い討ちをかける。1ラウンド終了のゴ
ングが聞こえない。場内騒然とするなかレフリーがふたりを分けた。
2ラウンド以降も渡嘉敷は前に出て打ち合う。ヒット数では渡嘉敷のほうが上
回っているようにみえるがパンチ力ではチャンが上回る。しばらく一進一退の
攻防が続く。
しかし中盤以降チャンがロープを背負う場面が増える。パンチの数も減り、明
らかにペースダウンが見て取れる。一方、渡嘉敷の攻撃は衰えない。チャン
のクリンチが多くなる。
チャンにとって悪い流れが続き、場内がやや不穏な雰囲気になる。しかし7ラ
ウンド、チャンの連打が立て続けにヒットし渡嘉敷がロープ際まで後退する。
チャンが気力を振り絞ってラッシュを仕掛けるが渡嘉敷はひるまない。
ここで仕留め切れなかったチャンの疲労はさらに深刻になる。疲労した選手を
助けるためにセコンドがよくやる手にわざとグローブを巻くテーピングをはがし
て選手を送り出すというのがある。レフリーがそれに気づけばセコンドにそれ
を直させるからだ。結局この作戦は功を奏し、チャンは2回も休むことができた。
そしてむかえた9ラウンド。いよいよ疲労困憊のチャンに対し渡嘉敷にはまだ
動きに力が感じられる。流れが再び渡嘉敷のほうに向かいかけたそのときチャ
ンの連打がヒットする。チャンのフォームはもはやバラバラだが、おそらく最後の
力を振り絞ってラッシュを仕掛ける。渡嘉敷の上体が大きく揺らぎロープ際まで
後退したところでレフリーがストップをかける。
明らかに早すぎるストップだ。止められた渡嘉敷はキョトンとしている。
精根尽き果ててリングに倒れこんでいるのはチャンのほうだった。

チャンは試合後言った。「レフリーが止めなければ俺は負けていた」と。
そして再戦を願う渡嘉敷を襲ったのは脳波の乱れを理由とするドクターの引退
勧告だった。
思えばレフリーの早すぎるストップが渡嘉敷の命を救ったのかもしれない。

間違いなく渡嘉敷のベスト・ファイトであり、またラスト・ファイトであった。

先日BSで『スリラー・イン・マニラ』の特集をやっていた。
75年におこなわれた、モハメド・アリ vs ジョー・フレージャーのラバーマッ
チ(第3戦)である。

わたしはアリが嫌いだ。ぶっちゃけひととして最低だと思う。
どんなに強くても、どんなに容姿が優れていても、自分の言動でひとを傷
つけることをなんとも思わないにんげんを好きになることはできない。
むごいことだが、確かにいまの彼の姿は若いころの報いなのかもしれない。
対照的にフレージャーはかっこよかった。いまでも男前だ。
フレージャーはもともと左利きだ。だから左フックが得意なのだ。
しかしサウスポー(左構え)で、しかも破格の破壊力を秘めた左パンチを持
っていたら対戦相手が見つからないからオーソドックス(右構え)にしたのだ
という。もしサウスポーだったらどんなボクサーになっていたのだろう?

この試合はヘビー級史上に残る名勝負になった。あのスタイリッシュなアリ
がフレージャーの挑んだ消耗戦になりふり構わず付き合ったのだ。
真昼のマニラのリング上で闘うふたりはもはやイスラム教徒でも黒人優越
主義者でも、またゴリラでもアンクル・トムでもなかった。
ただグローブをつき合わせ、思いっきり殴りまくるふたりの大男であった。

これはボクシングの最重量級の試合の話。明日は逆に最軽量級(当時)の
話でもしようかな?

蛯原友里って

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どっかで聞いたことあるなと思ったら、いやエビちゃんのことってのはわか
っているんです。そうじゃなくてそれ以前にも聞いたことあるなっていう話
なんですが...。

わかりました。勇利アルバチャコフが以前わずかな期間だけ名乗っていた
リングネームが『ユーリー海老原』だったのです。
ユーリーがこのリングネームを嫌がったのは、べつに海老原博幸さんを嫌
いだったわけではなく、ロシア語で『エビ』がヒワイな意味だったという理由
だったようです。

ちなみにリカルド・ロペスは海老原博幸さんをすごく高く評価していたとか。
やっぱりアラクラン・トーレスに2連勝ってのはメキシコ人にはインパクトあ
ったんでしょうかね?

あっ、エビちゃん全然関係ない話でしたね。

スポーツ週間

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あくまでも観る側としてですが今週は忙しかったです。
月曜は西岡 vs ジョニゴン戦、火曜は内藤 vs 熊戦、水曜(正確には木曜
早朝)はCL決勝と立て続けにビッグ・イベントがありました。

この一週間で吹っ飛ばされるジョニゴンを何度観たことか。かえすがえす
も西岡はどデカいことをしてくれました。

内藤は今回の勝利で大場政夫さんと並んだわけですが、大場さんがベツ
リオ・ゴンザレス、花形進、チャチャイ・チオノイとのちのあるいは元のチャ
ンピオンを退けているのに対して、評価に値すると思われるのはポンサク
レックとの引き分けぐらい。しかもそのうち日本人が3人ってのはないわな。

CL決勝は結果的には自分が観ていて楽しいサッカーが勝ったわけだから、
まぁ良しとせねばなるまい。パク・ヂソンがあの大舞台に立っただけでも個
人的には充分満足。

それじゃぁまたジョニゴンに吹っ飛んでもらうか! 動画ファイル再生!

西岡があまりにも素晴らしかったので、今日のは「世界戦?」って感じがど
うしてもしてしまいました。
ジャッジが日本人、韓国人、タイ人という構成ということで、選手と同国人
が入っているというのも日本人対決以外では少なくとも近年国内ではなか
ったのではないでしょうか。しかも中国人ジャッジは入っていない。明らか
にアンフェアな気がします。
今回の試合は両選手とも『変則タイプ』だったので非常に見栄えの悪い試
合になってしまった気がします。
両者とも"弱い"わけではないのだけれど、玄人好みのするボクサーでは
なかったですね。
例えばアーロン・プライアーとかチャン・ヂョング(張正九)なんか一見不恰
好なボクシングに観えるんですけど、実はすごく相手にとってやりづらかっ
たりとかするんですね。

挑戦者の熊朝忠選手は本当にやりにくそうな選手でした。パンチは左右の
フックだけって感じでしたがそのフックがかなり強そうで、そのうえガードは
意外と堅く、そしてタフでした。
いつもは内藤のほうが変則的な動きで相手を撹乱するのですが、今日の相
手にはまったく通じませんでした。内藤にとっては非常にやりにくかったでし
ょうね。
もし中国でやっていたら判定負けしていたかも知れません。

今日の試合で余計に西岡の快挙を際立ったせてしまったような気がします。

昨日深夜に西岡戦の結果を知り、映像も観てしまったのですが、改めて
WOWOWで観戦。

う~ん、何度観てもスゴい!

1R、西岡は右ガードを高い位置に保ちゴンサレスの左フックを警戒。ス
テップワークがよく、絶えず西岡のほうが有利なポジショニングで対峙し
ているように見えた。しかし西岡の有効打はさほど多くない。
ゴンサレスにスピードはなく、コンビネーションもスムーズさに欠けている
ように見えた。正直前評判ほどの選手のようには思えなかった。
西岡がロープにつめて攻勢を仕掛けた直後、一瞬気を抜いたのか、右
ストレートでダウン! ダメージはさほどないように見受けられたが、この
ラウンドうまくたたみかけられていたら危なかった。

2R、西岡が攻勢に出る。右のリードブローがよく当たる。ときおりゴンサ
レスの左をスウェーでよけているのが危険に感じた。もし踏み込んで右
ストレートを打たれたら...。
このラウンド、有効打では西岡、攻勢点はゴンサレスか。

3R、やはり2Rとおなじ展開。やはりスウェーが気になる。
そして1分ごろ、西岡の絶妙のポジション取りから鋭い踏み込みで放た
れた左ストレートがゴンサレスのアゴを直撃! ゴンサレスは吹っ飛んで
頭がリング外に飛び出すほどの壮絶なダウン!
ダウン直後はピクリとも動かなかったのでそのままストップされるかと思
われたが、なんとか立ち上がろうとする。しかしその足取りはすでにこれ
以上闘える状態ではなかった。

新聞ではレフリーストップによるTKOとなっていたが、WOWOWではK
Oになっていた。いずれにしても西岡の敵地での完全勝利であることに
かわりはない。

それにしてもあの鋭い踏み込みからの左ストレートは海外メディアでも絶
賛されているようだ。「モンスター・レフト」とか「西岡の左腕にはロケットが
仕込んである!」なんてのもあるらしい。
実際あのステップワークはまるでパッキャオを観ているようだった。
左足アキレス腱断裂の影響はもう完全になくなったといってよいであろう。
でなければ、あんな踏み込みはできない。

ただ敵地で防衛しただけではない。地元期待の強豪をダウンを挽回して
最後は芸術的なパンチで完全KOしたのだ。
日本のスポーツ・メディアはもっと大々的にこの偉業を報ずるべきだ。

おめでとう! 西岡選手。

内藤の海外防衛戦が中止になった。
てっきり後日に順延になるかと思ったら、日本でやるという。
事前にディファ有明が押さえられていたということからも、おそらく両陣
営にはほぼその後の成り行きは予想できていたのだろう。
それにしてもまったく日にちを変えず、ちがう国で興行ができてしまうな
んて、いくら中国に対する懐疑心が宮田ジムにあったとはいえ直前にこ
んな変更ができるなんて準備周到ですなぁ。

そんなことより明日のWOWOWまで必死に結果知らないようにと気を
つけていたのに、西岡の結果知っちゃったよ。
内藤の試合なんかよりよっぽどこっちの試合のほうがワクワクカードだっ
たのに。

この番組もウェブもない20年くらい前の時代には、われわれボクシン
グファンの情報源は生中継される国内の世界タイトルマッチやボクシ
ング雑誌、深夜のボクシング中継くらいしかなかった。
いまだにわたしが大切にしている『ボクシング昭和名勝負不滅の10
0番!(平成元年刊)』と『ボクシング世界の名勝負100番(平成2年
刊)』の2冊の本、これがなければ日本と世界の基本的なボクシング
の歴史について知識を得ることはできなかった。
さらにそこで得たむかしのボクサーの姿を観たければ、神保町の書泉
ブックマートで怪しげに売られているリング・ジャパンのボクシングビデ
オぐらいが頼りだった。

そんななかBS放送がはじまり、この番組も同時にスタートした。
テレビでほぼオンタイムに世界のボクシングが観れる! ボクシングフ
ァンの多くは興奮した。
でも正直こんなに長くこの番組が続くとは思っていなかった。ボクシン
グ愛好者はこの20年間安定した人数で推移し、この番組を支えてき
たのである。
最初にジョー小泉さんと浜田剛史さんを解説に据えたのは大きかった。
マッチメーカー、トレーナーの経験を生かして幅広いボクシングの知識
を有する小泉氏とそのボクシングスタイルからは想像もつかない冷静
で的確な解説をする浜田氏、このふたりの功績は大きい。
試合の注目度とは無関係に、注目株の選手の試合を積極的に放映し
たことの意義も大きかった。

いまはYouTubeなどでむかしの選手の動画も観ることができるように
なった。むかし頭の中で想像したあの試合はこんなものだったのかと
知ったときの感慨は格別である。

今月WBCスーパーバンタム王者・西岡利晃とWBCフライ級王者・
内藤大助の防衛戦がおこなわれる。しかもどちらも敵地での試合だ。
西岡は23日(日本時間24日)メキシコで同級2位のジョニー・ゴン
ザレスと、内藤は26日中国で同級10位の熊朝忠(ション・ザオゾン)
とそれぞれ対戦する。

いままで海外での防衛に成功した日本人選手は渡辺二郎しかいない
(徳山も成功しているが日本国籍ではないので)。
防衛戦は興行的にもあえて国外でするメリットもないし、敵地の不利
な状況下に危険を冒してトライする王者もいままで日本にはほとんど
いなかったのである。
しかもふたりともかなり条件が厳しい。とくに西岡の対戦相手は手ご
わいとみる意見が多い。試合の日程もなかなか決まらなかったし、新
型インフルエンザの影響で今後どんな変更があるかもわからない。
内藤もランク下位の選手相手ではあるが、中国・上海という場所では
有形・無形のプレッシャーがのしかかってくると思われる。中国人応
援団の異様なまでの"反日ぶり"はサッカーのアジアカップでも問題
になったところである。

はたしてふたりはこの難関をクリアできるだろうか?

パッキャオが新型インフルエンザの影響で、フィリピンへの帰国延期
を要請されているという。本来なら明日には国内で凱旋パレードが行
われる予定だったらしい。
ハットンは強敵だったとはいえノンタイトル戦なのに(いちおうマイナー
団体のタイトルはかかっていたが)。パッキャオが勝ったあとは毎回フ
ィリピンではそんな感じなのだろうか?
なにしろオリンピックに出るわけでもないのに、フィリピン選手団の旗
手をさせられるくらいだから。
もっといえばミンダナオの内戦がパッキャオの試合中には停止される
らしいし。

日本人には残念ながら彼にあたるひとはいないな。イチローでも遠く
及ばないだろう。

このままいったら本当に将来大統領になるのではないだろうか?

今回の対戦相手、リッキー・ハットンは決して弱い選手ではない。その
証拠に長谷川穂積はこの試合ハットンの勝利を予想している。ボクシ
ングファンならだれもが知っている事実だ。
ところが結局ハットンは何もできずに2ラウンドで沈められた。
結果としてみればパッキャオの圧勝、しかしわたしに限らずボクシング
ファンのみなさんはこの試合みごとなパッキャオの作戦勝ちだと思った
はずだ。

ハットンの持ち味は馬力を生かした接近戦の連打。とくにボディ打ちの
上手さには目を見張るものがある。それを封じるためにパッキャオは徹
底的に相手の出ばなに右を合せてハットンの距離を封じた。
最初のダウンはその流れのなかで当たった右フックだった。このダメー
ジが効いたハットンは前に出る脚が止まってしまった。
こうなるとパッキャオの"伝家の宝刀"左ストレートが当たる距離だ。
このラウンドさらにダウンを追加して1ラウンドは終了。
2ラウンドも流れは変わらない。パッキャオはさらに左のパンチを増やし
て積極的に攻めた。
フィニッシュ・ブローは左のロングフックだった。流れのなかで自然に出た
みごとなパンチ。タフなハットンがピクリとも動かない完全KO。パッキャ
オはパンチ力でもこのクラスで見劣りがしないことを証明した。

今後はフロイド・メイウェザーとファン・マヌエル・マルケスの勝者との対
戦が濃厚とのこと。マルケスファンのわたしとしてはマルケスに勝って
ほしいが東洋人がメイウェザーに勝つなんていう夢のようなことが実現
するかもしれないので、マルケスには悪いがここはメイウェザーに勝って
もらいたい。ただしマルケス大健闘の試合になればなおベター。

かつてユー・ミョング(柳明佑)はKOが増えた秘訣を「相手がパンチを
打ち終わったあとにボディを狙う」ようにしたからだと言っていたような
記憶がある。

それって要するにカウンターじゃないの?

よく漫画で相手がパンチを打ってきたところにおくれてパンチを出して
先に当たって"カウンター"っていうシーンがあるけど、常識的に考えれ
ばそれってありえないことだってわかる。そんなことが可能なのは相手
の2、3倍パンチが速くないと無理だもの。
ではカウンターとはなにか? ということだけど、要するに先のユー・ミョ
ングの理屈なわけである。つまり相手のパンチを見切りながらパンチを
出すと必然的に時間軸の関係で相手がパンチを打ち終わったあとにこ
ちらのパンチが当たる。そのとき相手は筋肉(とくにボディ)に力が入っ
ていない状態なので効くのだという理屈である。
ほかにも相手の重心が前にあるから受けたパンチの衝撃を発散しにく
いというのもあるだろう。というか、そちらのほうがカウンターが効く理由
の本質だろうね。

カウンターというと真っ先に浮かぶのは大橋秀行ですな。チェ・ジュンフ
ァン(崔漸煥)との試合ではカウンターが当たりまくってました。
コイツなんで倒れないんだ? と思ってたら、ボディに軽くスコンでしゃが
みこんでしまって、立ち上がって猛反撃を仕掛けるんだけど大橋は冷静
に見切って今度は強烈なボディアッパー(あれも一種のカウンター?)。
悶絶するチャンピオンの画は一生忘れないだろうな。

相手の右ストレートを左にステップしてかわしてレバーへアッパー、
辰吉がデビュー2戦目で観せた高等技術である。
もっともこの試合、相手の左フックをもらってダウンしている。この
ころから攻撃とはうらはらの防御の危うさを辰吉は持っていた。

今日特番で観たタイでの試合は正直ショックであった。防御はもち
ろん攻撃面でも辰吉らしさがまったく観られなかった。本来だったら
最初のダウンのときタオルを投げるべきだったと思う。
今回も相当な数のパンチを食っていた。ダメージの蓄積がまた上乗
せされたわけである。

それでも辰吉はまだリングに上がると言う。

辰吉丈一郎、『浪速のジョー』。彼は本当に矢吹丈になってしまうか
もしれない。しかし彼が望むなら、リングに上がり続けるがいい。
すでに体はボロボロだろうが、世界チャンピオンへの道が遠かろうが、
納得するまで闘うがいい。

わたしは最後まで見届けるつもりだ。本人の口から『引退』の文字を
聞くまで。

長谷川はどこまで強くなるのだろう? 挑戦者のマリンガはあのウィラ
ポンを敵地で4Rに倒したというからかなりの難敵だと思っていたが、
1Rでいともあっさりと片付けてしまった。
もはや長谷川はふつうに防衛戦をこなしてもあまり意味がない域に達
してしまったような気がする。これからはタイトル統一や複数階級制覇
を考えたほうがファンは喜ぶだろう。
粟生は相手の作戦ミスにも助けられ、予想外の圧勝だった。中間距離
での打ち合いは粟生に分があるのは前回の対戦でわかっていたはず
なのだが、ラリオスは序盤なぜかその距離で闘った。
劣勢が明らかになってようやくラリオスは距離を縮めて闘うようになっ
たが後の祭り。何ラウンドかはチャンピオンが取っていたように観えた
が最終的には接近戦でも粟生のほうが巧かった。もう1Rあったらラリ
オスはKOされていたかもしれない。

それにしても今日はふたりとも本当に強かった。なかなかそろって日本
人がいい試合をするところなど観られないものだ。
今後が期待できるふたりのチャンピオンに目が離せなくなりそうだ。

これで事実上辰吉の世界挑戦への道は完全に絶たれたと言ってい
いだろう。
しかし彼はまだ現役続行を望んでいるようだ。
ボクシングが好きで、世界を獲ることを目的としないならそれもあり
かもしれない。
しかし辰吉はこれまでに打たれ過ぎている。リングに上がることはも
うすでに生命上の危険を常にはらんでいる。

そろそろ家族が止めるべきなのではないだろうか?

マルケスは現役ボクサーではいちばん好きな選手である。どんなパ
ンチでも、どこからでも、どの角度からでも打てるし、カウンターも巧
い。パッキャオとの2戦は両試合とも序盤にダウンを喫しながら驚異
的な追い上げをみせ1敗1分。しかし負けた2戦目もマルケスが勝っ
ていたとみる者も多い。追い込まれてもメンタル面で折れない強さが
マルケスにはある。

そんなマルケスが挑んだボクサーは元3団体統一ライト級王者ファ
ン・ディアス、手数とパワーで圧倒するファイターだ。
この試合、当初はIBOのタイトルのみを賭ける予定だったが、急遽
WBA、WBOのタイトルもかかることになった。
序盤はディアスがプレッシャーをかけ、マルケスが迎え撃つかたち。
両者とも手数が多く、観応えのある展開。手数ではディアス、有効打
の数ではマルケスといったところか。

中盤からはマルケスの的確なパンチがクリーンヒットし始める。ディ
アスの動きは明らかに失速し、得意の連打もでなくなる。8Rにはマ
ルケスの左フックがクリーンヒットしディアスは大きくぐらつく。
そしてむかえた9R、マルケスの右ストレートがヒットするとたたみか
けるように連打。ディアスは少し間をおいて頭から倒れこむようにダ
ウン。かろうじて立ち上がったものの明らかにダメージは深刻だ。
このチャンスにマルケスは落ち着いてさらにたたみかける。ショート
の右アッパーがディアスのアゴをとらえ2度目のダウン、これで試合
は終わった。

35歳のマルケスが25歳でまだ伸びしろのあるディアスを倒した。
マルケスの技巧はライト級でも通用したのである。
今後はパッキャオを追ってS・ライトを狙うのではとの話もある。いず
れにせよマルケスには年齢的にさほど時間がない。対パッキャオの
ラバーマッチは意外と早く実現するかも。

香川照之が"超"のつくぐらいボクシング通なのは有名だが、くりぃむ
上田もかなりのボクシングマニアである。自身も済々黌高校入学時、
ボクシング部に入るつもりだったが、母親に反対されてラグビー部に
入ったいきさつがある(ボクシング部に入っていたら有田との出会い
もなかったかもしれない)。
そんな上田がCS・テレ朝チャンネルで持っているレギュラー番組・
『上田ちゃんネル』では、不定期にボクシングトークを放映することが
ある。それが今回のボクシングマガジンとのタイアップ一挙6ページ
特集につながったのだ。
最近のボクシング事情は雑誌やWOWOWでわかるが、過去の名選
手は若いひとにはわかりづらいかもしれない。むかしはKOなどで試
合が早く終わると『過去の名選手特集』などをやったものだが、最近
はやらなくなってしまった。子供時代のひそかな楽しみだったのに。
そんなむかしを知らないボクシングファンはこの企画必見である。映
像はYouTubeで観ることができても、この選手のどこがスゴいのか
なんてのは知らなかったりする。ゴメスの左フックだとか、ロペスの左
アッパーだとか解説を聞くとよりそのスゴさがわかる(わたしは最初サ
ラテのどこがスゴいのかわからなかった)。

まぁ、いまはネットの時代。2ちゃんとかにはそういう情報はあふれて
いるが、客観性という意味ではやはり経験豊かな元ボクサーの意見
が勝っている。とくに今岡会長は話が上手なので、この番組動画がま
ったく流れないのだがイメージすることができる。そういう意味でこの
企画は往年のボクシングファンにも耐えうる内容だと思う。

それにしても瀬戸口さん、この企画をDVDにしようと考えてるらしい。
うれしいけど、マニアック過ぎねぇか?

芸術的な防御テクニックでその戦績以上に高く評価する声も高い元W
BA世界ミニマム級チャンピオン・星野敬太郎。彼自身にも非常にドラ
マチックなバックグラウンドがあるのだが、今回はそんな彼の師匠であ
る元WBA世界フライ級チャンピオン・花形進について語ってみたいと
思う。

花形のボクシング人生は決して"名前どおり"ではなかった。10回戦へ
進むまで実に31戦、4年もかかっている。戦績も15勝8敗8分、5割に
も満たない平凡なものだった。
しかし、これを境に花形のボクシングは飛躍的な進歩を遂げる。のちの
伝説的世界王者・大場政夫に判定勝ちすると日本フライ級王者に挑戦、
チャンピオン・スピーディ早瀬に判定勝ちした。
そして69年6月19日、ロサンゼルスで"メキシコのサソリ"WBC世界フ
ライ級チャンピオンのアラクラン・トーレスとノンタイトル戦をおこなう。世
界的にはまったく無名の花形が、当時チャチャイ・チオノイと並び評され
ていた名チャンピオン相手に大金星を挙げる。
それを受けておこなわれたタイトル戦では大差の判定負け。その敗戦
を含めて、花形は4度世界戦挑戦に失敗した。
そしてむかえた5度目の挑戦、チャンピオン、チャチャイは体重オーバー
により王者剥奪となっていた。花形はチャチャイを6回KOに破りついに
念願の世界チャンピオンとなった。
しかし初防衛戦でエルビト・サラバリアに不可解な判定負けを喫しタイト
ルを失う。再戦も実らず、最後は"希有のテクニシャン"ミゲル・カントに敗
れ、ついに引退を決意する。

花形はその後焼き鳥屋の店員などを経て、ジムを開設する。前述の星
野は元世界王者が経営するジムが初めて輩出した世界王者となった。

なんとなく気づいたのだが、ボクシングの元世界チャンピオンって尊
敬より笑いの対象になってるひとのほうが多くないだろうか?
明らかにほかの競技で頂点を極めたひとたちよりその率が多い気
がする。
いまどき一般人にとってカッコいいイメージがあるのは鬼塚や畑山く
らいで、あとは知名度がそれほどでもなかったり、笑いのネタにされ
ているひとばかりのような気がする。
世界チャンピオンになって引退してからは、タレントにでもなればほ
とんどイジられ役だし、自分のジムを構えれば健康増進のために来
ている中年オジサンのためにミットを構えたり、およそ世界を制した
アスリートらしい待遇を受けていない現実がある。

世界チャンピオンでこれだから、ふつうのボクサーなんて本当に割に
合わない。それに比べてゴルファーは身体的負担の割りに稼ぎすぎ
のような気もする。あれはあれでたいへんなのだろうけど。

最終ラウンドの西岡の気迫はスゴかった。倒さなくても勝てるのにそ
んなことお構いなしに倒しにいった。

素晴らしい! これぞチャンピオン。

渡辺二郎なら脚を使ってスーイスイ、「なにが悪いの?」みたいな感
じで流すところだが(それはそれで渡辺らしくていいのだが)、ひさび
さに日本人ボクサーに感動させられた。

小堀はねぇ、いやよくやったと思いますよ。最初はスピードがぜんぜ
んちがうし、すぐやられちゃうんじゃないかな~と思ってたら、結構得
意の左フックをうまく合わせてた。あれは意外と効いてたんじゃない
のかな? それで相手は中盤以降、アウトボクシングに切り替えたん
だろうと思う。ああなるとちょっと厳しいね。

まぁ、いまのライト級といったら、パッキャオを筆頭にバレロ、マルケス、
それにバレラとビックネームが目白押しだもんね。日本人が"聖域"に
踏み込めただけでも立派なもんです。

小堀の次の相手にあのハメドを破ったメキシコの伝説的名ボクサー
マルコ・アントニオ・バレラの名前が挙がっている。
わたしは日本人としてどうこれをとらえたらよいのだろう? もちろん
小堀に勝ってほしい気持ちはある。しかし当然ながら小堀は世界的
には無名の選手だ。評価も高くない。そんな選手がバレラに勝ってし
まったら? ライト級のバレラはまだ未知数ではあるが、全盛期のバ
レラならおそらく相手にならないはずだ。しかし一度引退を表明して
いる経緯もあり、モチベーションの面でも気になる。

あくまでもこれは小堀が次の試合に勝たなければもちろん実現しな
い。日本のボクシングファンとしても複雑な心境だ。

今日、内藤が4度目の防衛に成功しましたが、4つ防衛戦のうち3つ
が日本人との対戦、やはり今日の試合も"世界レベル"とは言い難い
印象を受けました。
むかし具志堅はいろいろな国の選手と防衛戦をしました。アジアから
中南米にかけて、それをことごとく退けてあの防衛記録をつくったの
です。
大橋秀行も長期政権が期待されながら、あえて"メキシコの精密機械"
リカルド・ロペスの挑戦を指名試合でもないのに受けました(結果はご
存知のとおり)。
もちろんそうせざるを得ない特別な事情があったのかもしれませんが、
少なくとも内藤戦の『日本人対決』とは比較にならないくらいレベルは
高かったのを覚えています。

内藤がチャンプにしてはこころもとないとはいえ、あまりにも興業面を重
視したマッチメークのような気がしてなりません。
そのぶん、今後の長谷川にはがんばってもらいたいのですが、アメリカ
進出の話はどうなったのでしょうか?

今夜の試合を観ると、日本からパッキャオのような選手が出ることは夢
のような気がしてきました。

レナード現象

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パッキャオ戦でのデラ・ホーヤの動きの悪さについて、いちど増量し
た選手がウェイトを下げると脚が動かなくなる、いわゆる『レナード
現象』が起きたのだという説がかなり一般的になっている。
これはかつてシュガー・レイ・レナードがテリー・ノリスと闘うために
S・ミドルからS・ウェルターまで落としたときのことを表現しているの
だが、これは増量が主な要因というわけではなく、減量のきつい選
手に一般的に見られることのような気がする。
たとえばロイヤル小林と闘ったころのゴメスのフットワークは非常に
軽やかであったが、ピントール戦あたりではほとんど脚を使わず打
ち合っていた(それでも勝つのだからすごいが)。
フェザー級タイトルを獲ったころの西城正三はその華麗なフットワー
クから"ブレイザー(いなびかり)西城"と呼ばれていた。しかし、落城
したアントニオ・ゴメス戦のころにはそのフットワークは影を潜めてい
た。その間、西城の上体はふたまわりくらい大きくなった感じがした。

一般にウェイトが軽くなると、その分スピードが増すと信じられている
が、ビルド・アップすれば当然ベスト・ウェイトも上がるわけで、それ以
下に落とした場合、まず影響が出るのがフットワークということになる
のじゃないだろうか?

ボクシングに興味がない方にはあまり関心がわかないかもしれませんが...。

このページも。
― メキシコの英雄 サルバドル・サンチェス ―

この試合を観ると目頭が熱くなる。
サンチェスがもし生きていたら本当に医者になっていたのだろうか?
白衣を着たサンチェスが、貧しい身なりの少年に向かって優しい笑みを
浮かべながら、「はい、あ~んして」と言っている姿が目に浮かぶ。
アズマー・ネルソン戦の頃から本格的に医者を目指すために引退を考
えはじめていたという話は美談すぎるような気もするが。
でも、やっぱりサンチェスはこころ優しいにんげんだったということにして
おきたい。

永遠に―――。

パッキャオを語るとき、絶対にはずせないのがマルコ・アントニオ・バレ
ラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスの3人だと思う。
ちなみに3人ともメキシコ人である。
しかしその前に触れておきたいボクサーがいる(話が回りくどくなるがご
勘弁を)。

そのボクサーとはナジーム・ハメド(英)である。

ハメドは90年代に圧倒的な強さを誇ったボクサーで、そのボクシングス
タイルはほかに例を見ない異端のものであった。
リードブローをほとんど打たず、上体の動きだけで相手のパンチをか
わしきっていまう。しかもその体勢からKOパンチを繰り出すことができ
る。KO率はフェザー級としては驚異的な90%以上という数字。リカル
ド・ロペスのボクシングが"神のボクシング"だとすれば、さしずめハメド
のそれは"悪魔のボクシング"と言えるだろう。
ある選手と対戦するまで、無敗街道を突き進むハメドを誰も止めること
ができなかった。

そのハメドに正統派ボクシングで真っ向から対抗し、文句なしの判定勝
ちを収めたのがマルコ・アントニオ・バレラであった。
バレラに敗れたハメドはその後もろくも転落人生をたどる。人身事故を
起こし服役を経験するなど現在はほぼ引退状態にある。

このバレラとモラレス、マルケスはたびたび激闘を演じた。モラレスとは
3回闘って2勝1敗、マルケスとは1回の対戦だけだが惜しい判定負け
を喫している。
つまり、あのハメドを破ったバレラと同等の力を持つボクサーがメキシコ
にはほかに2人もいたのである。

その3人と対戦し、全員からダウンも奪っている東洋人で初めてラスベ
ガスでメインを張れるようになった男がマニー・パッキャオであった。
パッキャオはバレラと2度闘い2勝、モラレスとは3度闘い2勝1敗、マル
ケスとは1勝1分。なんとこの3人にすべて勝ち越しているのである。パ
ッキャオがフライ級上がりであることを考えれば、この3人の名選手相手
にこの戦跡は大いに賞賛すべきであろう。

もちろん体重以外に年齢的な要素もあろう。しかしそれを持ってしても余
りあるパッキャオの強さ。コンディション不良のデラ・ホーヤに勝ったことよ
り、むしろこのフェザー級とその前後の頃の闘いぶりのほうが評価に値す
ると思う。

かつてカルロス・サラテはウィルフレド・ゴメスに勝てなかった。その
ゴメスはサルバドル・サンチェスに勝てなかった。いくら自分のクラス
で圧倒的な強さを誇っていても、たったひとクラスちがうだけで、その
強さはまったく意味を持たなくなる。それがボクシング界の常識だっ
た。
いくらパッキャオが破格に強いと言ったって、もともとフライ級、いやデ
ビュー時はライトフライと言われている選手である。それがウェルター
級というデラ・ホーヤにとってはベスト・ウェイトに近いと思われるクラ
スで闘うとなれば、これはやる前からミス・マッチと言われても仕方が
ない試合である。

ところがいざふたを開けてみれば...。

!!!

である。先のサラテ、ゴメスは一階級上げたことで逆に油断し、減量
に失敗したと聞く。しかしパッキャオはその点でも一流。ちゃんと余裕
を持って仕上げてきた。
問題はむしろデラ・ホーヤのほうにあった。ジョー小泉氏が指摘して
いたとおり、一度上げたウェイトを落とすのはボクサーにとって非常
にリスキーだという話はまさにこの日のデラ・ホーヤにあてはまってい
た。
もはやあれはデラ・ホーヤであってデラ・ホーヤではなかった。ミュー
ジシャンのプリンスじゃないが、『the Boxer Formerly Known As
De La Hoya(かつてデラ・ホーヤと呼ばれたボクサー)』であった。

となると今度はパッキャオが心配だ。エドウィン・バレロのような相手
と今後ベストな状態で闘えるのか? かといってウェルターにとどまる
ことは今回の試合以上に無謀だし。

いずれにしても、今日歴史は変えられた。それだけはまちがいない。

といえば年配の方は大場政夫、ボクシングファンならあるいはサルバ
ドル・サンチェスのほうをあげるかもしれない。
大場政夫はある意味世界一の幸せ者だったのかも知れない。亡くなっ
たときの大場は2度の逆転劇で「勝って兜の緒を締める」どころか、負
ける気がしないと浮かれ切っていたことだろう。
大場もサンチェスもおなじように名チャンピオンとして富と名声を手に
入れ、ボクサーとしてのまさに絶頂期の時に交通事故で他界した。
しかし両者には決定的なちがいがあった。大場は富と名声さえあれば
それで満足できた。両親に家を買い、当時日本に数台しかなかったシ
ボレー・コルベットを乗り回せばそれでよかった。
しかしサンチェスはちがった。彼にはもうひとつの夢があった。それは医
者になるという夢だ。
性格的にも大場はペットとして飼っているピラニアに共食いをさせて喜
んでいた。サンチェスは対照的にこころ優しき青年だったと聞く。
一説によるとサンチェスは医者になるための資金を稼ぐためにボクシ
ングを始めたとも言われている。だからむしろ彼の本当の夢は叶わな
かったと言えるかも知れない。

サルバドル・サンチェス、彼はいまでもメキシコの英雄である。

いくらなんでもパッキャオには不利だろう。もともとはフライ級だぞ。
ウェルター級の契約らしいが、パッキャオはウェルターの肉体を造れ
るのか? あの浜田剛史でS・ライトなんだぞ。
デラホーヤとしては絶対負けられないだろうけど、カネ以外にあまり
得るものがないような。まぁ、そのカネだけでも意味があるんだろうけ
ど。

どうすっかなぁ~、WOWOW1ヶ月だけ契約ってできるんだろうか?

長谷川のパンチはよく観ていないとクリーン・ヒットを観逃してしまう。
パンチ前の初動が極端に小さいのだ。いわゆるノーモーションであ
らゆる角度からパンチが飛んでくる。そして回転が速い。
それにしても今日の試合はあっけなかった。数発いいパンチは当た
っていたが、フィニッシュに直接つながったのは挑戦者がバランスを
崩して倒れかけた際に放った左ストレートだった。
次は指名試合、しかもまた苦手なサウスポーだという。これまでまっ
たく危なげない試合が続いているので、指名試合でさえいまの長谷
川には難関にも感じないが、これに勝てばいよいよアメリカ進出だろ
うか?

一方、粟生は文字通り大魚を逃した感じだ。4ラウンドの時点で減点
を含めて少なくとも2ポイントはリードしていると思ったし、チャンピオ
ンのダウンは相当効いていた。前半の闘い方でこのままいけると思っ
たが、途中採点は思ったほど差が開いていなかった。それを見て粟
生はさらに積極的に攻めざるを得なくなった。
結果、チャンピオンのパンチをもらいやすくなり、大事な終盤の攻勢を
かけることができないほどダメージを負ってしまった。また、前半有効
だったボディ攻撃が減ってしまったのももったいなかった。
あのまま前半の闘い方をしていたらどうなっていただろうか? わたし
は勝てたんじゃないかと思う。
まぁ、粟生にはまだチャンスがあるだろう。これまでの実績はダテじゃ
なかった。

辰吉丈一郎が今月26日、タイで再起戦を行うことを明らかにした。
38歳という年齢よりも、いままでの激戦で蓄積したダメージの影響が
心配だ。
思い浮かぶのは高橋ナオトの最後の試合、韓国王者を相手に壮絶な
KO負けを喫したあの試合がどうしても頭から離れないのである。高
橋もそれまでの試合で打たれ過ぎていた。全盛期のキレがあれば彼
にとってはなんてことのない相手だっただろう。
高橋ナオトは一度も世界戦のリングに登ることなく引退した。辰吉が再
び世界戦のリングに立てるかという以前に、彼が無事にタイのリングか
ら降りることができるかが何よりも気がかりだ。
もちろん彼が再び世界を獲るようなことがあれば、それは輪島以上の
復活劇であることはまちがいない。

しかし、現実問題としてそれは難しいだろう。八百長のない四角いジャ
ングルの上では。

なにもできなかった。ローマン・ゴンサレスはやはり"怪物"だった。
タイプとしてはルーベン・オリバレスみたいな感じかな。リカルド・
ロペスのような繊細さはないが、なにせパワーがすごい。階級が
ちがうんじゃないかと思うくらい。
新井田が弱いわけでは決してない。それはいままでの実績が証
明している。ただ、一方的に倒される負け方をしなかっただけ彼の
プライドはかろうじて保たれただろう。世界チャンピオンになってお
きながら、目標を失ったことを理由に一度は引退した彼だが、この
強敵との対戦の経験は彼をさらに奮い立たせることになるか、そ
れとも己の限界を知り、戦う気力を失うかどちらであろうか?

ここのところ判定が続いていたが、内藤はもともとKOパンチャーなん
だよね。今日の試合でまた内藤の一般的評価は上がったでしょう。

序盤、挑戦者の清水はうまく闘ったと思う。脚を使って内藤の距離で
打ち合わず、うまくジャブを当てていたと思う。
しかし、好戦的なスタイルを好む韓国人のジャッジがふたり含まれて
いたのは不運だった。本来なら序盤4ラウンドでもっとポイントを取っ
ていたと思う。
清水陣営はこのオープンジャッジを見て積極的に前に出る戦法に変
えた。しかしこれはわたしには内藤のほうが一枚上手のように見えた。
しかし、8ラウンド終了後のオープンジャッジは清水有利を示していた。
やはり韓国人ジャッジのせい?
したがってわたしには中盤にかけて序盤の劣勢を盛り返した内藤が、
終盤見事にKOに繋げていったという見方で、試合全体を通して観て、
内藤が判定負けする要素はうかがえなかった。
しかし、清水は立派に闘ったと思う。序盤有利に立った戦法のまま闘
っていたら客観的に観て清水が逃げ切る可能性は大きかったと思う。
だが、清水はリスクを承知で中盤以降積極的に前へ出て行った。これ
ぞ挑戦者。

それにしてもせっかくの好試合に水を差したのがまた亀田。本当にな
にを考えているんだ、インタビュー中だぞ。挑戦するなら今日負けた久
高、清水のどちらかに勝ってからにしろ。

むかし小熊正二というボクサーがいた。
世界チャンピオンとのノンタイトル戦での善戦が認められ、タイトル
マッチにこぎつけた。
小熊は名チャンピオン、ベツリオ・ゴンザレスから僅差の判定でタイ
トルを奪取した。
初防衛戦、小熊はのちに『リングの教授』と呼ばれるミゲル・カント
にわずかの差で判定負けし、タイトルを手放す。
その後、小熊は何度もタイトルに挑戦するがいずれも失敗、『小熊』
を『大熊』に変えても運は向かず、失敗の数は5度に及んだ。
そして(成功も含め)通算7度目の挑戦の相手はあのカントを大差
の判定で下した若きチャンピオン、パク・チャンヒ(朴賛希)。しかも
敵地韓国での挑戦だった。
さらに条件の悪いことに試合当日光州で民主化デモの大量弾圧が
あり、韓国全土に戒厳令が敷かれる事態となっていた。
そんな殺伐とした雰囲気のなかゴングが鳴った。序盤、チャンピオン
はやや速いペースで大熊に攻撃を仕掛けてくる。大熊はこれをうま
くかわしながら、ボディへパンチを返す。
第7ラウンド、ボディへのパンチが明らかに効いていたチャンピオン
はあからさまにクリンチで逃げようとする。それを振りほどこうとして
大熊はチャンピオンを投げ飛ばす格好になった。
場内から物が投げ込まれ、試合はストップ。チャンピオンにダメージ
回復の時間を与えてしまう。
続く第8ラウンド、執拗な大熊のボディ攻撃にチャンピオンがぐずぐ
ずとへたり込む。最初のダウンだ。
チャンピオンがなんとか立ち上がったところで第8ラウンド終了のゴ
ング。明らかにチャンピオンのダメージは深い。
そして第9ラウンド、フットワークとクリンチを使い逃げ回るチャンピオ
ンにまたもや強烈な左ボディが突き刺さると、チャンピオンは再びダ
ウン。レフリーが試合をとめる。大熊はこの状況で見事王者に返り咲
いた。最初の戴冠から実に5年7ヶ月の月日が経っていた。

あれから10年後、日本の水戸でまったくおなじような光景を目にす
る。
レパード玉熊が韓国人チャンピオンを執拗なボディ攻撃で倒し、タイ
トルを手にする。このとき特別コーチについていたのが大熊正二だっ
た。
玉熊も大熊とおなじサウスポー。大熊の伝授したボディ攻撃で玉熊
は見事花開いた。

日本のボクシングの歴史のなかで大熊の存在は目立たないが、玄
人好みのする名ボクサーだった。

ウィラポンを倒した右フックと同じく、一見軽いパンチのように見えるけど
も、みごとに急所を打ち抜いてましたな。パンチの打ち方のお手本のよ
うな左フックでした。
しかしこれだけ攻守においてスキがない日本人チャンピオンはここ最近
いないんじゃないでしょうか。スピード、テクニック、すべてにおいてレベ
ルが高い。サウスポーというのも優位点かもしれません。

それにしてもこれだけ強くて実績も残しているのに一般大衆の間での知
名度の無さはなんなんでしょう? 確かにルックスも言動も地味ですから
ね。
バンタムで6度防衛ってすごいことなのに...。

出だし4Rはポンサクレックが採ってたと思う。
内藤はそこから手数も出はじめ、変則的な動きで相手をかき乱す
ことができてたと思う。
逆にポンサクレックは挑戦者でありながら手数が少なく、一発の
怖さはあったがスピードもさほどではなかった。
試合後の内藤の顔はほとんど傷もなくきれいだったが、ポンサク
レックは左目を腫らしていた。
わたしは小差で内藤の勝利とみたが、ドローは納得の判定だろう。

“V17”・ポンサクレックは衰えてしまったのだろうか。

待ちに待った『上田ちゃんネル』の最強シリーズ。
今回は日本人にも馴染みが深い軽量級編。
結果はこんな感じでした。

 1位:リカルド・ロペス
 2位:ウィルフレド・ゴメス
 3位:カルロス・サラテ
 4位:アレクシス・アルゲリョ
 5位:勇利アルバチャコフ
 6位:ルーベン・オリバレス
 7位:マニー・パッキャオ
 8位:ファイティング原田
 9位:エデル・ジョフレ
10位:カオサイ・ギャラクシー

ジョフレが9位?
しかし映像で観れるのが負けたファイティング原田戦く
らいだからしょうがないのかな?
当時の実力ととしてはジョフレやパスカル・ペレスなん
てメチャクチャ強かったでしょうね。
個人的には張正九、ヒルベルト・ローマンも入れたいな。

亀田一家のおかげで、いままでボクシングに興味のなかった層
にまで認知が広がった。
しかしそれは“歪んだ”人気で、本当のボクシングの面白さに惹
かれたというものではなかったと思う。
だが、幸か不幸か亀田一家の暴走のおかげで“国民的”ヒーロー
が生まれた。そう、内藤大助そのひとである。
彼のおかげでボクシングのイメージは亀田以前よりも良いものに
なったにちがいない。腕っぷしに自信のあるケンカ好きだけがや
るスポーツではないことが広く世間に知られたと思う。
そして来年早々にも、ポンサクレックと四たび相まみえることにな
るだろう。
ポンサクレックがいかに強い選手なのか、そのころには世間も知
るだろう。これに勝ったとき、内藤は本当のヒーローになれるんじ
ゃないだろうか。

辰吉と亀田

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比較の対象になりやすい両者だが、はっきり言って格がちがう。
多くのボクシング関係者が、「こいつはスゴイ」とアマチュア時代
から辰吉のことを言い続けてきたのに対して、亀田兄弟からは
そういう声は聞こえてこなかった。
また、入門したてで礼儀作法を知らない辰吉に一から礼儀を教
え込んだ西原トレーナーが大阪帝拳にはいた。亀田史郎はご存
知のとおりとことん放置の姿勢。それどころか自分でもしばし強
圧的な態度をとることもある。
もし辰吉に眼疾がなければもっと偉大な選手になっていたかもし
れない。
辰吉は親友のイ・ドンチュン(グレート金山)を失い、人間的に成
長した。世間では“ロートル”と言われ続けても挑戦をやめない。
その精神力が亀田兄弟にはたしてあるだろうか?

正直わたしは内藤 vs 大毅戦はあまり期待していなかった。
ポンサクレックが亀田家の誰かをボコボコにしてくれるのを
期待してたので、内藤がポンサクレックに勝ってしまったの
は想定外だった。
試合は予想どおり変則スタイルの内藤がポイントを稼ぐボ
クシングに終始し、大毅は一本調子でほとんど何もできず、
世界戦としては反則以外は見ごたえのない試合だった。

セコンドが反則を指示することは規則上罰則規定とかあるの
だろうか? 全国放送で証拠が残ってしまっては弁解のしよ
うがないよな。理由をつけて言い逃れをしてるみたいだけど。

ボクシングの本当にいい試合を観たことがないひとが、この
試合をボクシングのすべてと思ってしまうのが怖い。

逆転の貴公子

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とふつうに言うといまは高橋ナオトになっちゃうのかな?
しかし、むかしで言うと、それは大場政夫のことだった。
正直、大場についてはその劇的な最期ゆえ過大評価さ
れているような気がする。
タイトルを獲ったベルクレック・チャルバンチャイ戦こそワ
ンサイドの見事なKO勝ちだったが、初防衛戦のベツリ
オ・ゴンザレス戦は接戦だった。わたしの個人的な採点
では大場は負けていた。
花形進との三度目の防衛戦もぱっとしない内容だった。
そしてオーランド・アモレスとの四度目の防衛戦、チャチ
ャイ・チオノイとの五度目の防衛戦とも1Rにダウンを喫
しての逆転KO勝ち。安定王者というにはあまりにももろ
かった。
テクニックについても極端にフック系のパンチが苦手で
ロープへ追い詰めたときのツメが甘かった。
そしてとくに試合序盤の防御の甘さ。逆にそれが伝説の
逆転KO勝ちを生み出したわけだが。

しかし38戦35勝16KO2敗1分のレコードはそのほと
んどが難敵相手だけに立派である。できればバンタムに
上げて二階級制覇を狙ってほしかった。

ちなみに大場がタイトルを獲った年にわたしは生まれた。

あれはわたしが10歳のときだった。ボクシングをはじめて
知ったときから具志堅はこのときまでチャンピオンだった。
メキシコのペドロ・フローレスと5ヶ月前に初めてグラブを交
えたときは僅差の判定勝ち。
そして運命の再戦をむかえた。
当時のわたしにとって具志堅の存在は絶対的なものだっ
た。具志堅が負けるなんてありえない。それは幼い少年
にとって信仰のようなものだった。
ところがこの日の具志堅はいつもとちがった。
無名の挑戦者に打ちまくられる具志堅。これは現実なの
か? 幼ごころににわかにその情景が信じられない。

そして赤コーナーからタオルが舞った。

その日から一週間、わたしはショックから立ち直れなかっ
た。わたしは無宗教だが、神を失うのに等しい衝撃に見
舞われた。あの具志堅がもうチャンピオンではない。その
事実を自分のこころのなかで消化することは並大抵のこ
とではなかった。

こんなことはまだ短い人生経験ではじめてのことだった。

まだ足を洗っていなかったのか。

元WBA・WBC世界スーパー・フライ級チャンピオン
渡辺二郎のことである。
彼のような地位も名誉もある者であれば、ヤクザの
世界なんかに足を踏み入れる必要なんてなかった
はずなのに。

渡辺の偉業は大きく分けて3つある。

・WBA・WBCの“事実上の”統一王者
・日本人唯一の海外防衛
・世界戦12連勝

渡辺の試合を観ていると、ボクシングのスポーツとし
ての面がクローズアップされる。
ポイントでリードしているとみると無理にKOを狙わず、
アウトボクシングに徹する。
あくまでもタイトルを守ることが優先、ゆえに「渡辺の
ボクシングは消極的」という評価もあったが、そのよ
うなアウトボクシングでかわしきれる技術も一流なの
でわたし個人としては退屈しなかった。

世界に誇れる数少ない日本人チャンプだっただけに
残念である。

西澤ヨシノリで驚いていたら上には上がいた。
45歳の横田が15日の試合でKO勝ちを収めたのである。
横田といえばかつてアートネーチャーの支店長を勤めながら
日本タイトルの防衛を続けたことで有名になったが、何度も
引退を宣言しながらこの歳までリングに上がり続けていたとは
驚きだ。

しかもジムの会長をやりながら闘うのだろうか? すごいオッサンだ。

むかしからだが、アゴを骨折したまま闘い続けるボクサーが
多い気がする。
とくに日本人がこの負傷を負うケースが多いと思う。
試合中のアゴの骨折が稀なケースではないことは確かなの
だから、レフリーはそれを想定してもっとしっかり見るべきな
のではないだろうか。
口を開いたままの選手など明らかに異常なケースはもちろん
少しでも負傷が疑われる素振りを選手が見せたら、インター
バルの間にでも会話をさせてみるなどすれば異常は見つか
るのではないだろうか。
アゴはにんげんの急所だ。アゴへの打撃は直接脳に伝わり
ダメージになるわけだから骨折したままで闘わせるのは非常
に危険だ。

事故防止のためにも、そのあたりのレフリング能力も高めて
ほしい。

強いボクサーにもいろいろなタイプがいる。
アレクシス・アルゲリョやリカルド・ロペスのようないわゆる
正統派。パーネル・ウィテカやフロイド・メイウェザーのよう
なディフェンス・マスター。そしてアーロン・プライアーや張
正九のようなドタバタケンカ・ボクシング。
今日はそのなかでもひときわ異彩を放ったアーロン・プラ
イアーについて取り上げてみたいと思う。

1955年10月20日アメリカオハイオ州シンシナティ生ま
れ。母は再婚して6人の子を産んだが、連れ子のアーロ
ンを新しい父親は相手にしなかった。
ボクサーになってからもアマ通算220戦204勝(100KO
・RSC)16敗のレコードをマークしながらオリンピック出場
を逃す。
プロになってからも名王者アントニオ・セルバンテスを下し
タイトルを獲得したあと5度の防衛に成功し、アルゲリョの
挑戦を受けるまで23連続KO勝ち。それでもまったく人気
が出ず、ファイトマネーも安いまま。
私生活でも二度目の妻にピストルで撃たれるなど波乱を極
めた。
世界チャンピオンでありながら、まったく輝きのない生活を
過ごしていた。
“ニカラグアの貴公子”アルゲリョとの一戦はそんな泥沼の
生活を打開するための大きなチャンスであった。

試合は憎悪に満ちたプライアーが序盤ショート連打から右ア
ッパーを交えた接近戦を敢行。アルゲリョも負けじと左ボディ
から打ち下ろしの右ストレートで応戦し両者一歩も引かぬ展
開が続いた。
中盤に入るとプライアーは距離をとりアウトボクシングにチェ
ンジする。
これがプライアーに流れを引き寄せた。しかし、アルゲリョも
さる者、何度もプライアーの首を大きく歪ませる。
そして迎えた14回、プライアーの右ストレートからの容赦ない
連打がアルゲリョを襲う。すでにアルゲリョは力を使い果たし
ていたのだ。レフリーが止める。アルゲリョはその場で失神し
た。
その後アルゲリョの二度目の挑戦を退けたとき、左目に網膜
剥離を患った。WBAタイトルを剥奪され、設立間もないIBFの
タイトルを手にしたものの、そのときすでにプライアーはドラッグ
に蝕まれていた。
いまは結婚し(三度目?)、やっと安らぎのひと時を得ることが
できたが、現役時代に負ったダメージとドラッグの後遺症とに
悩まされている。

プロ通算戦績は38戦37勝(33KO)1敗、恐ろしいレコードに
もかかわらず、世間の評価はいまも低いままである。

ダイエット中のわたくし、現在58キロのところまで
きました。
7キロ程度の減量で腹回りなど見違えるようにたくま
しくなりました。
しかし、この体重ではボクシングで言えばスーパー・
フェザー級、中量級の範疇に入ってしまうのですよ。
わたしの身長、肉付きから考えたらバンタム級(53.
52キロ)くらいまで落とさないといけませんね。
まぁ、自己流トレーニングじゃ無理でしょうけど。

それにしてもプロのボクサーはスゴいですね。
食事を制限して、猛練習して体重を落とすんですから。
わたしにできるのは食事の制限と走りこみ位で、
それでも大いに効果あったんですけど、プロにはかな
わない。
それでも就寝前の焼きおにぎりの誘惑に負けない
わたくしであった。

今日の『上田ちゃんネル』は『中量級ボクサー最強ベスト10』
を選ぼうということで、順位はこんな風になってました。

 1位:アーロン・プライアー
 1位:ロベルト・デュラン
 3位:マーベラス・マービン・ハグラー
 4位:シュガー・レイ・ロビンソン
 5位:シュガー・レイ・レナード
 6位:フロイド・メイウェザー
 7位:トーマス・ハーンズ
 8位:フリオ・セサール・チャベス
 9位:アレクシス・アルゲリョ
10位:バーナード・ホプキンス

プライアーとデュランが同率1位ですね。
意外にもプライアーの評価が皆一様に高かったですね。
見た目にもまったく洗練されていないし、不恰好なボクシングを
するんだけれども強いんですよね。張正九に似た感じがして
わたしも好きなボクサーです。
あとは現役最高のメイウェザーがこの先どんな闘いをするか
によってこの順位も変わってくるでしょうね。
でも、いまのデラ・ホーヤと闘っても圧勝しそう。

先日のロレンソ・パーラは酷かった。
2キロ以上もウエイトオーバーの上、ろくにダメージ
も受けてないのに試合を投げてしまった。
あんな奴にファイトマネーなんか払うな!

それはそうと、チャンピオンになった坂田は協栄ジムの
ため、これで亀田興毅のターゲットはポンサクレック
一本に絞られたわけで、そういう意味では非常におもし
ろくなった。
興毅がポンサクレックに勝つにはいっそうのレベルアップ
が望まれるだろう。現時点では勝ち目はない。

徳山、引退へ

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残念、なんか長谷川に裏切られた感じだな。
大橋がロペスの挑戦を受けたときのような勇敢さが
欲しかった。
もちろん興行面の問題もあるのだろうけど、徳山の
最後の挑戦観たかったな。
32歳の徳山のモチベーションが途切れたのも仕方
がないよ。
「強い奴とやりたい」その欲求を満たせる唯一の
相手が長谷川だったんだもん。

徳山は日本人じゃないけど親しみやすいキャラクター
だから引退後もいろんな方面で活躍して欲しいな。

いままでありがとう、ホン・チャンス。

『上田ちゃんネル』で『サウスポー』をお題にやって
おりましたので、わたしも。

1位:浜田剛史
2位:海老原博幸
3位:渡辺二郎
4位:具志堅用高
5位:川島郭志

こうなりますね。

浜田は構えがどうとか関係ないです。
彼ほどリングのさまになる日本選手はいないです。
技術うんぬんを超えたところに彼の存在があります。

海老原は手の骨折がなければ世界的にも歴史に残る
名選手になっていたでしょうね。
ポーンを1Rで倒した左ストレートのカウンターは凄い!

渡辺はこう、なんていうかボクシングを“スポーツ”
として観れる希有な選手でしたね。10Rあたりから
「こりゃ、勝ったな」と思わせる試合運びをする。
それが好き嫌いの分かれるところなのだけど。

具志堅のチャンスと見たときのラッシュは凄かった。
まさにカンムリワシ、小さいときあんなふうになり
たいなぁとひそかに思ってました。

川島のディフェンスは“アンタッチャブル”と表現
されます。ディフェンスで場内をわかせることの
できる唯一の選手でしょう。

オーソドックス対サウスポーの試合はけっこうかみ
合わなかったりするケースが多いですが、話を聞い
てるとずいぶん闘い方を変えないとだめなようですね。
この番組、勉強になります。

亀田興毅、完勝

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予想外の大差がついた感じですね。
わたしの採点では5ポイント差(減点込み)でした。
亀田はずいぶんスタイルを変えてきましたね。
あれだけうまく“打たせないボクシング”ができる
とは意外でした。
亀田サイドとしては、「してやったり」って感じ
でしょうね。
ただ、本当に強い相手だとどうでしょう? 通用する
かなぁ? ランダエタはお世辞にも強いとはいえないし。

今後の試合はどうするんですかね?
あの体でライトフライはどうみてもキツそうだし、
協栄ジムは坂田との兼ね合いもあるし難しいところ
でしょうね。

どうも長谷川本人が米国進出を希望しているとかで、徳山との
対戦は実現しなくなりそうです。
徳山は日本人ではないですが、二人とも実力は折り紙つきですし、
実現すればいまの亀田頼りの日本ボクシング界に大きな一石を
投じることになったのに残念です。
アメリカへ行くなら徳山と闘ってからでもいいのに…。
でも、ついに日本でも海外を拠点として闘えるボクサーが現れた
ということを素直に喜べばいいのだろうか?
徳山は32歳、モチベーションをあげることができる最後の対戦
が断たれたことで引退が濃厚。

徳山のPRIDEで闘う姿は観たくない。

坂田、世界逃す

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パリで行われたWBA世界フライ級暫定王者決定戦は、
ダイジェスト映像しか観ていませんが、坂田はかなり
惜しい試合を落としたと思います。
後半はバスケスが失速して大振りのパンチが目立ちま
したが、坂田は冷静に対処して細かいパンチを当てて
いたと思います。
5Rのダウンはまったくダメージはないように観えた
ので、1-2の判定は本当に惜しい試合でした。

しかし海外とはいえ世界戦が録画で深夜3時40分放映
とは悲しい現実…。

長谷川穂積、2度のダウンは奪ったものの、後半やや
おされ気味になりポイントを獲られたラウンドもあった。
長谷川には期待している分だけどうしても多くを求めて
してしまうので、やや消化不良な試合だった。
でもやっぱり長谷川は日本ボクシング界ののエースで
あることに変わりない。

イーグル京和の防衛戦、これはすごい試合だった。
3Rにダウンを奪ったものの6Rにトレホの大振りの
右フックを受けてダウン、これが効いてしまいその後
のラッシュを受けて2度目のダウン。これで決まったと
思った。
そこから巻き返すところがイーグルの強さ。打ち合いに
挑んで優勢に試合を進めた。
判定は3-0でイーグルの勝利、しかしすべて1ポイント
差の薄氷の勝利だった。

イーグルの試合はダイジェストだったので、全部観たかった
よなぁ。
それから徳山が長谷川に挑戦状を叩きつけたらしい。
実現したらスゴいことだぞ! 現役の世界チャンピオンが
タイトルをかけて闘う。しかもふたりとも一流チャンピオン。
これだよ! こういうことで盛り上げてほしいんだよ!

13日に行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチは
どうやら録画で同日夜10時から放送されるらしい。
長谷川穂積はボクシングファンにとって“日本の至宝”とも
いえる選手なのにそんな扱いなのか!
いま日本には史上最多の7人の世界チャンピオンがいる。
しかし一般的に知名度があるのはライトフライ級の亀田興毅
ぐらいである。前述の長谷川に加え、スーパーフライ級で
合計9度の防衛を果たしている徳山昌守もいるにもかかわ
らずである。
亀田だけが人気のある現状はとうていボクシング人気回復
とはいえない。

まぁ人気はなくてもいいんだけどせめてテレビ生中継で
観たいよなぁ…。

WBC世界ミニマム級チャンピオン・イーグル京和の
経歴はちょっと変わっている。
もともとはタイ出身でプロデビューもタイでしている
のだが、同国に武者修行にきていたキックボクサーの
日本人女性と結婚し来日することになった。
日本のリングでも順調に勝ち星を重ね、当時評判の
高いチャンピオンだったホセ・アントニオ・アギーレ
を判定に下しWBC世界ミニマム級タイトルを獲得、
初防衛にも成功するが2度目の防衛戦で試合中に右肩
を骨折、4回TKO負けをしてしまう。
その後奪われたタイトルを取り戻すべくチャンピオン
・高山勝成に挑戦、3-0の判定勝ちで王者に返り
咲いた。
そして2度の防衛戦を経て今月13日、日本武道館にて
3度目の防衛戦に挑む。

タイの選手は礼儀正しいひとが多い。長谷川穂積に王者
を追われたウィラポンも尊敬に値するくらいの人格者
だった。イーグルも対戦相手に“さん”付けするような
性格の持ち主である(それがタイのスタイルなのかも
しれないが)。

今度のダブルタイトルマッチは本当の意味での日本が
誇る名王者二人が、おそらくすばらしいファイトを
観せてくれると思う。

テレビ中継するよなぁ…。

先日の『上田ちゃんネル』でお題になった『ボディブロー』
についておさらいしたいと思います。
まず最初に、ボディブローは非常にリスクを伴うパンチだと
いうこと。ふつうボディはレバー(肝臓)かみぞおちを狙い
ます。当然ふつうは左で打つパンチです。ということはパンチ
を打つ一連の動作のうち左のガードが一瞬空くわけです。
大橋秀行曰く、「ボディは顔面のパンチでダメージを植え
つけてから“安全な”立ち位置にはいって打つ。」そうです。
カウンターの得意な大橋でも、さすがにボディへのカウンター
はできなかったようです。それをデビュー2戦目でやって
しまったのが辰吉丈一郎。やはり彼は“天才”なんでしょう。

逆にボディブローの防御法は、基本的にはブロックがいちばん
よいのではないかということでした。パリー(払いのける)
をやってると顔面がガラ空きになるのでうまい選手はフェイント
かけて狙ってくるので危険だとのこと。大橋はリカルド・ロペス
にまんまとパリーの癖を見破られ、顔面への左フックをもらった
そうです。

ボディブローの名手としては、アレクシス・アルゲリョ、フリオ
・セサール・チャベス、マイク・マッカラムなどが挙がって
いました。わたしは個人的に大橋秀行のレバー打ちはすごかった
と思いますが。

わたし自身もみぞおちにパンチをくらって悶絶した記憶はおぼ
ろげながらありますが、レバー打ちがどんなふうに効くかは
経験ないんですよね。まぁないに越したことはないんですが。

亀田親子の言動にはがっかりしっぱなしであります。
このあいだの乱闘騒ぎのときの亀パパの行為を
「騒動に加担しようとした、と誤解される行為があった」
で済ませてしまうJBCにはがっかりです。どうみても
乱闘に加担しようとしているようにしかみえなかった
じゃないの。
観客に暴力ふるって少年院にぶち込まれたんだよ、
力石は。これは余談ですけど。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本が生み出した
世界チャンピオンには「小林」の姓がつくひとが4人も
います。
(小林弘、ロイヤル小林、小林光二、セレス小林)
ただの偶然だとは思いますが、珍しいことですよね。

小林弘はアルフレド・マルカノ戦でロープダウンを奪った
後、ものすごい右アッパーを食らって負けてしまったん
でしたね。

ロイヤル小林はアレクシス・アルゲリョ、ウィルフレド
・ゴメス、エウセビオ・ペドロサという名選手と闘って
負けてるんですよね。強いと分かっていて対戦したの
なら男気ありますね。
でも負け試合ばかりクローズアップされますが、ちゃんと
チャンピオンになっているんですよ。

小林光二は2RKOでタイトル獲りましたけど、正直
同じような負け方するだろなと思いました。当たって
しまいました。

セレス小林は“怪物”アレクサンデル・ムニョスに善戦
したのが印象に残っています。

「小林」のつく現役選手がんばってくださ~い。

亀田大毅の試合後の観客同士の乱闘に亀パパが突進して
関係者に止められたらしい。
わたしが危惧するのはボクシングが純粋な格闘技として
見られなくなっていかないかということだ。
日本のボクシングの歴史はK-1やPRIDEとは比べものに
ならないくらい永く、濃密なものだ。
他の格闘技をやっていたものがいきなりメインイベント
に登場することなんてボクシングではありえない。
(センサク・ムアンスリンみたいに3戦目で世界チャン
ピオンになった例はあるが)
亀田興毅のタイトルマッチの判定に多くのひとが不満を
抱いたのはおそらくボクシングの採点方法を知らないひと
が多かったからだと思う。柔道みたいに全体を通して評価
する方式とちがう。そのへんのところを理解してほしい。

ボクシングは奥が深いのだ。

世間の目が亀田親子に注がれるなか、もうひとつの
“親子鷹”が静かにリングを去っていった。

越本隆志・35歳
前WBC世界フェザー級チャンピオン
現Fukuokaジム会長

越本英武・63歳
前Fukuokaジム会長

越本隆志は右肩腱盤断裂という“爆弾”を抱えていた。
右ではストレート系のパンチしか出せない状態であった。
本来なら引退しても当然の怪我である。
しかし越本はあきらめなかった。いや、あきらめきれなかった。
2006年1月29日、越本はWBC世界フェザー級
チャンピオン・池仁珍(チ・インジン)に挑戦、判定で
王座についた。
財力のない地方ジムの世界戦。越本にはファイトマネー
が一銭も払われなかった。それでも父・英武会長の
精一杯の尽力によってなんとかこぎつけた興行だった。
また、35歳でのタイトル奪取は日本最年長記録だった。

2006年7月30日、越本の初防衛戦。挑戦者は22歳の
ルディ・ロペス。
序盤から若い挑戦者が優位に立つ。
そしてむかえた7ラウンド、連打を浴びた越本はレフリー
に抱きとめられた。

試合後、越本は引退を表明した。
父・英武は息子にジムを譲る決意をした。

越本隆志―――、決して大きな注目を集めるチャンピオン
ではなかったが、その生きざまは多くのボクシングファンの
こころに刻まれるだろう。

あのマルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスにも
勝っているフィリピン史上最高のボクサー・マニー・パッキャオ。
週一回のボクシング番組のために2,100円が払えず
WOWOWに加入していないわたしはパッキャオはおろか
バレラやモラレスも観たことがない。
かろうじてハメドの試合を観た程度だ。
バレラもモラレスも歴史に残るような名選手だ。それに勝った
のが同じ東洋人だというのだからたまらない。
わたしにとってはフィリピンだろうが沖縄だろうが関係ない。
東洋人の誇りだ。

あと何年すれば、日本(日本人じゃなくてもいい)から
ラスベガスのリングをわかせるボクサーが現れるだろうか?

亀田興毅の試合の件が世間的にかなり話題になっている
ようである。今日の毎日新聞でも計3面を割いて報じて
いる。
確かにアンフェアに感じる判定ではあるが、わたし自身は
“あり”だと思っている。

いまでも語り継がれるファイティング原田が三階級制覇を
逃したオーストラリア・シドニーでおこなわれたWBC
世界フェザー級タイトルマッチでは、原田はなんと3度の
ダウンを奪っていた。このときも地元でさえひどい判定
だという評価がほとんどだったが、日本人記者の採点は
微妙なものだった。当時は『ラウンド・マスト・システム』
ではなかったが、ラウンドごとに評価されることに変わり
はない。僅差で取ったラウンドも明らかに取ったラウンド
も10-9になるのはいまもむかしもおなじである。
それにジャッジの主観がはいるわけだから結果がバラける
のは当然なのである。

かといっていまのシステムに改革が必要だと思うのは以前
書いたとおりである。

昨日の亀田戦の瞬間最高視聴率であるが、これは驚異的な
数字である。
単純に考えて半分以上の家庭であの判定結果がでる瞬間を
待っていたことになる。
日本には徳山や長谷川のような素晴らしいチャンピオンが
いる。が、こんな視聴率はもちろん取れない。それどころか
彼らの存在すら知らないひとはおそらく多いと思われる。

どちらがボクサーの“本来のとらえられ方”なのだろう?

判定についての不満の声も多いらしい。1ラウンドごとに
甲乙をつける『ラウンド・マスト・システム』はしばしば観た目の
印象とちがった結果がでる場合がある。初回ダウンを食った
上に終盤グロッキー寸前に追い込まれて勝ちというのが納得
いかないのは理解できる(この点についての改良私案はこちら)。

ひとついえることは、亀田興毅はそんなに強くないという
ことだ。

まぁ亀田兄弟、世間に認知されてますなぁ。
女性ファンの多いこと、辰吉のときもああは
ならなかったもんな。
わたしは浜田剛史のような寡黙で、でも明晰な
頭脳を持つ選手がなによりも好きなので、
ちょっと最近の傾向には閉口しています。
だいたいリング上でカラオケって…。
長男の興毅は次が世界戦になりそうだが、
あのガタイでライトフライで戦えるの?
フライ級でもキツそうに見えるけど。

とにかく世界戦でも何でも高度な技術戦が
観たいな。いまはただパワーで押し切ってる
感じだから。

メキシコのクーヨ・エルナンデス門下のボクサーは
だいたいスタイルが似ている。
確認しているだけでルーベン・オリバレス、カルロス
・サラテ、アルフォンソ・サモラ、そしてリカルド
・ロペス。ファイター、ボクサーのちがいはあっても
みんな左のガードが高く、すり足のフット・ワーク
(ロペスはちょっとちがうが)。
同じようにデトロイト・クロンクジムのエマニュエル
・スチュアート門下のボクサー(トーマス・ハーンズ
など)は右ガードをあごに置き、左腕はやや下げた
いわゆる“デトロイト・スタイル”。
ボクシングは指導者によってスタイルが大きな影響を
受ける。ところが日本はどうだろう? 動きを観ただけ
でどこのジムの選手かはわからないような気がする。
これはどういうことだろう? 選手の特性を生かして
臨機応変に指導しているのか、それともこういう基本
的なことは教えずにいきなり実践にはいるのか?

結局そういうことは実際に入門してみなければわから
ない。もうすこし体力が残ってれば考えてみたんだけ
どな。

40歳のプロボクサー・西澤ヨシノリのプロライセンスが
条件付きで認められた。
西澤は2度の世界挑戦を経験しており、なかにはダウンを
奪うなど惜しい場面もあった。
しかし西澤ははじめから強かったわけではない。むしろ
30歳を過ぎてから延びた異例の選手である。
実はわたし、彼の試合を生で観ている。大橋秀行が2度目
の戴冠をした試合の前座で彼が出ていたのである。
そのときの率直な印象は「下手くそな選手だなぁ」という
ものだった。なにしろ勝ったのか負けたのかも覚えて
いないくらい印象に残らなかった試合なので。いっしょに
観戦していた友人のなかには寝ているものまでいた。

あれから14年、西澤はいまもリングに立ち続けている。

西澤ヨシノリ

2ちゃんのスレに、海老原と大場が闘ったらどっちが勝つか?
というのがあった。
大場の強さは伝説化してるので大場派が多いかなと思ったら、
意外と海老原派のほうが多かった。
わたしはそうだなぁ…、ともに全盛期で海老原の骨折がないと
仮定したら海老原が勝つんじゃないかな。でも、大場がKO
されるイメージはどうしてもわかないので、判定勝ちかな。

ダウンしてるよぉ! しかも立てないよぉ!
なんかむかしのソット・チタラダとムアンチャイ・キティカセム
みたいだな。
37歳という年齢に勝てなかったのか、長谷川が強かったのか、
前者だと思うなぁ。
序盤はずっと長谷川ペースだったし、中盤の数ラウンドかな、
ポイント取ったのは。
ひとつの時代が終わったんだなぁ…。

亀田興毅の試合観たけど、レフリーはなにをやってたんだろう。
明らかなローブローが何発も続いたのに注意すらしないし、
ダウンだってローブローは明らかなのにカウントとるし、
明らかに問題のあるレフリングだった。
まあ負ける相手ではなかったと思うけど、後味の悪さが残る
試合だった。
予定では一戦挟んで9月あたりに世界戦に望むという。いまの
現世界フライ級チャンピオンはロレンソ・パーラ(WBA)、
ポンサクレック・クラティンデーンジム(WBC)どちらも防衛回数
は多いし強敵だよな。いい勝負はすると思うけど。

徳山はほぼ決意を固めたようだな。
たしかにモチベーションを保つ材料がもう尽きた感じだし、
31歳という年齢を考えるとしかたがない気がする。
同じ階級でも渡辺二郎や川島郭志と比べると評価が
低いのは彼のテクニックがどちらかというと玄人受け
するようなところに(距離感とかクリンチワークとか)に
あるからじゃないかな。
たしかに豪快に倒すタイプのボクサーではなかったけど
紛れもなく“日本の生んだ”名チャンピオンだと思う。

わたしの勘だが、今度の試合が彼の最後のリング上での
姿になる気がしてならない。
それもいままででもっとも完成度の高いボクシングをして
終わるか、大激戦の末勝つか負けるか、いずれにしても
ボクシング史上に残る試合になると思う。
そして彼は引退してしまうような気がする。

エビちゃん

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蛯原友里、なんか最近ブレイクしつつあるらしい。
わたしなんぞは『エビ』と聞いたら、真っ先に
“カミソリ・パンチ”海老原博幸を思い浮かべるが、
ボクシングヲタの悲しい性かのぅ。
CanCamは山田優も輩出してるし、なかなか
目ざといのぅ。
ふむふむ、長谷川京子や伊東美咲もそうなのか。

とにかく海老原がポーン・キングピッチをあっちゅ
うまに倒してしまった映像が強烈過ぎて、『エビハラ』
と聞くとやっぱり“カミソリ・パンチ”ってなるんだよな。
海老原はファイティング原田(対戦当時は原田政彦)
に負けた以外、日本人には負けていない。
負けたタイトルマッチも、地元判定だったり骨折
したりして本来の力であれば勝てるような試合ばかり
だった。
その海老原が死んでもう15年。

“カミソリ・パンチ”よ永遠に…。

同い年くらいじゃないかな、坂本。
西澤ヨシノリにもビックリするが彼もスゴイな、辰吉も。
ボクサーの生活ってハンパなくストイックだからな。
年齢を重ねればなおのことキツいはずだ。
プライドが高い男ほど、簡単には辞められないんだろな。
たとえ世界が獲れなくても気の済むまでやるがいい。

亀田興毅の試合観ました。
あの名王者・サマンを1Rで倒してしまうのだから
ただものではないのは分かっていましたが、
最初のダウンをとったカウンターは見事でした。
一緒に観ていたお袋が「見えない、見えない」と
言っておりました。
ダウンをとったあとの攻めがすこし雑になったように
見えましたが、防御も完璧でパンチなんて1発も
食ってないんじゃないでしょうか。
すぐ世界に挑戦しても通用するんじゃないかって
素人のわたしはすぐに思っちゃうんですが、やっぱ
世界はひとまわりもふたまわりも違いますからね。

でもこれだけ強さをみせつけちゃったら相手いない
んじゃないだろうか?

亀田興毅

またマニアックな話題ですいまそん。
ご存知のかたもいらっしゃるかもしれませんが
むかしよく聞いた、
「郡司さんの採点は10-10のイーブンです。」
というのはいまの採点基準ではまずありえません。
なぜならいまはどちらかのポイントを可能な限りとる
システムだからです。
これを「ラウンド・マスト・システム」と言います。

こちらのページに詳しく書かれています。
ボクシングの採点基準を学ぼう!

わたしがどうしても納得がいかないのがジャッジによって
まだバラつきがあることです。
ダウンを1回とったら10-8、これはだいたいみな同じです。
ですが明らかに大きな差が出たと思うラウンドを10-8
とするジャッジもいるし10-9にするジャッジもいるのです。

そこで提案なのですが、ダウンを1回とった場合は10-7に
して、明らかに大きな差が出たと思うラウンドを10-8、微妙
だがどちらかにポイントをつけるなら10-9としては
どうでしょうか?

ただこれを世界いたるところの世界戦にまで浸透させるのは
たいへんでしょうね。いまだに10-10を連発する解説者
がいますから(誰とは言いませんが)。

彼のボクシングは見ごたえがあった。スピードはあまりなかったが
パンチが重く、一発のパンチをきっかけに逆転KOを何度もしてきた。
試合後のインタビューもわたしは楽しみにしていた。たどたどしい
日本語でうまく話す内容が伝えられてるかどうかなんてお構いなしに、
一方的にしゃべりまくって喜びを表現する。
試合中のファイターとしての姿とのギャップが余計彼を愛嬌よく
感じさせた。

彼の名はグレート金山、本名イ・ドンチュン(李東春)韓国から
渡ってきたいわゆる“輸入ボクサー”である。韓国のボクシングジム
に所属していたときに2度の世界戦を経験しているが勝ちに恵まれず、
韓国にいてはもうチャンスはないと玄界灘を渡ってきた。日本に来て
からも決して恵まれた環境とはいえないボクサー生活を送っていた。
所属していたジムの会長が夜逃げしたこともあった。
彼は交通事故で負った腰の怪我とも戦いながらチャンスを待った。
そしてついに日本タイトルを賭けて戦うときがきた。
試合はチャンピオンペースで進み、最終ラウンドを迎えた。
そしてついに金山のパンチがチャンピオンを捕らえる。
残り20秒のKO勝ち。金山はリング上で喜びを爆発させる。

「やったじょ~。」

(韓国語には“ザズゼゾ”の発音がない)
その後も腰痛に悩まされながら、7度の防衛を重ねた。
そして迎えた8度目の防衛戦で敗れてしまう。
わたしはこの試合を観ていないので詳しくは書かないが、多くのひとが
「不当判定」と語っているような内容の試合だったらしい。
この判定に憤ったボクシング・ファンが再戦のための署名を募り、
かなりおおぜいのひとがそれに同調したという。
ある少年漫画雑誌(!)までもがこの一戦のことを特集し、再戦を
呼びかけた。そこでは韓国人、イ・ドンチュンの愛すべき人柄についても
触れられていた。
日本人はここまで異国人に対してもフェアな扱いができるように
なったのかと感心させられた。
その甲斐があったのか、再戦は実現した。
しかし試合は目を覆うような喧嘩マッチになったらしい(わたしは
この試合も観ていなかった)。
今度は明確な現チャンピオンの勝ち試合だったらしい。

わたしはそのとき再戦が行われたことも知らずに、いきなり金山の
死を知らされた。
あの試合後しばらくは意識があったのだが、その後昏睡状態となり、
治療の甲斐なく帰らぬひとになってしまったという。

彼には結婚を約束した日本人女性がいた。故郷のテグ(大邸)には
すでに彼がボクシングジムを経営するための土地が購入されていた。

前述の漫画雑誌で、「日本を恨んでませんか?」と聞かれた金山は
「とんでもない! 日本にきてほんとうによかったよ。」と答えて
いたのが日本人のわたしにとってのせめてもの救いである。

辰吉が奇跡の世界タイトル奪取をしたとき、

「亡くなった、亡くなった僕の親友である
 グレート金山選手に今日の事を伝えたいです。」

と涙ながらに語った。
辰吉と金山は「辰ちゃん」、「ドンチュン」と呼び合う仲だったのである。
辰吉が現役にこだわる理由のひとつに彼の存在があるような気がして
ならない。

輪島功一伝説

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最近「エンタの神様」で、はなわが輪島功一をネタのターゲットに
しています。
知らないひとも多いかと思いますが、輪島はじつはスゴいひとなんです。
24歳からボクシングをはじめ、プロデビューから3年後
世界チャンピオンになります。
そのタイトルを6度防衛しますが、オスカー・アルバラードに
壮絶なKO負けを喫し、輪島は1ヶ月も入院生活をおくるハメになります。
すでに31歳、だれもが輪島は引退すると思っていました。
ところが輪島は復帰し、アルバラードから判定勝ちでタイトルを
獲り戻すのです。
そのあとの防衛戦で、柳済斗(ユ・ヂェドゥ)に不運なKO負けを喫し、
再びタイトルを奪われます。
この試合は柳のラウンド終了後に放ったパンチで大きなダメージを
負ったのが敗戦の原因でした。
輪島はまたもや引退せず柳に挑戦。KOで再びタイトルを
獲りかえすのです。
その後も輪島はリングに上がり、世界戦を2連敗したところでついに引退。
輪島功一、34歳のときでした。

わたしは一度輪島を目撃したことがあります。金沢空港の待合室で
団体客のオバチャンたちとにこやかに話していました。
ホントにいいひとそうに見えました。

どうです? みなさん。輪島の見かた変わりましたか?
それからくれぐれも相撲の輪島とは別人ですからお間違えなく。

輪島功一

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