夏川結衣さんは若いころ、「自分は女優に向いていないんじゃないか」
とずっと悩んでいたという。
最初は単純に自分に実力がないと感じていたのだろうと思っていた。
でも、よくよく自分に照らし合わせて考えてみると、なにかちがうように
思えてきた。
夏川さんは"能力的"なことより、「"性格的に"女優に向いていない」と
思っていたのではないだろうか?
わたしはむかしからピッチャーというポジションにあこがれ続けていた。
しかしピッチャーには想像を絶するプレッシャーがかかるということを中
学生時代思い知らされた。投手としての能力的なこと以前に、なにより
もメンタル面であの重圧に耐えられなかったのである。
中学生時代の登板は2回、いずれも投球イップスに見舞われ、ストライ
クが入らず、換えられるまで押し出しをし続けた。
それでもあきらめることはできなかった。高校に入っても野球部に入り、
やはりピッチャーを目指して練習した。たとえエースになれなくても、マ
ウンド上でたとえひとときだけでも充実感を味わうことができれば、それ
だけで幸せを感じとれることができるはずだ。そう信じて、ひたすら練習
した。
この世に神がいるとしたら、わたしにあのカーブを与えてくれたことに感
謝する。高校時代、一度もジャストミートを喰らわなかったあのカーブを。
わたしはカーブを武器にすることができたとき、初めて投手としての自
信を持つことができた。それまでに野球を辞めようと思ったこともあった
が、続けていたことで神の贈り物のように簡単に打者を手玉に取れる球
を手に入れることができたのだ。
話を戻そう。夏川さんは自分のことを「気が強いくせに小心者」とインタビ
ューで答えていた。じつはわたしの以前あったサイトの自己紹介には「性
格:気が小さい。なおかつ気が強い(どないやねん)。」と書いていた。ほ
とんど同義と言っていいだろう。だとすれば、夏川さんが「自分は女優に
向いていないんじゃないか」という気持ちが理解できる。
気が強いにんげんはけっこう自分にも厳しい。言い換えればプライドが高
い。でも、そういうひとのなかにはその厳しさに自分が負けてしまうくらい
弱いひともいる。夏川さんもわたしもそういうタイプのような気がする。
そう思って『青い鳥』を観てみると、一見棒読みのような台詞回しも、じつ
は彼女なりの計算があってのようにも見える。
しかし実際のところはわからない。でも、わたしが感動した『白い巨塔』で
の高橋長英という俳優の演技も、観るひとから見ればただ緊張して演技
しているようにしか見えないかも知れない。その後もこの方はほとんど有
名にはなっていないが、あれが彼のリアルさを追求した演技であることは
のちのち明らかになっている(ちなみに高橋さんは『トップセールス』にちょ
こっと出ている)。
結局なにが言いたかったかというと、夏川結衣という女優は、性格的なハ
ンディを克服し成功した女優だとわたしは思っている、そう言いたかったの
だ。(当ブログ史上最悪の駄文。なにが言いたいかわからん)