うちでは父の仕事の関係で、中学生のとき初めてパソコンを購入した。
当時一式30万円くらいしたが、当時のパソコン環境はいまのパソコン
に親しんでいるひとにはおよそ想像のつかないものであった。
当時はまだフロッピーディスクがまだ珍しいころでハードディスクなど高
価すぎてとても手の出るものではなかった。しかもそのころの容量とい
えば10MBとか20MB。
で、どうやってプログラムを保存していたかというと、ふつうのオーディ
オテープである。いまではクリックひとつでソフトは立ち上がるが、当時
はまずメモリにプログラムを読み込むのに時間がかかかった。
ふつうの市販のドンキーコングみたいなゲームで12分くらいかかった
かな。
その次の段階では、当時のマイコン少年のバイブル『マイコンBASIC』
という雑誌に載っているゲームのプログラムソースを打ち込んで動かし
てみるようになる。
そうするとプログラム(BASIC言語)も少しわかってくるので、自分なり
にカスタマイズしたりする。
そうこうしていると最終的には自分でゲームを創ってみたくなる。
初めて本格的に創ったのはボクシングゲーム。自分なりにアルゴリズ
ムを考えて創ったつもりだったが、とても完成品とはいえなかった。
その後は野球に熱中していたためパソコンからもしばらく離れていた。
本格的にプログラミングに再び取りかかったのは公務員に就職して旅
費計算を簡単にできないかと『Quick BASIC』という言語で
書いたソフトだった。これはけっこう重宝した。自分より引継ぎを受けた
ひとのほうが喜んでいた。
いずれにしても、カセットテープで10分強待ってやっと動かしていた時
代とはまったく想像のつかない世界になってしまった。
そうとわかっていれば、初めから理系のほうに進んでいたかもしれない。
