わたしが高校生のとき、同級生に「ち○この会」という
集団がいた。
彼らはいろんなところでパフォーマンスをしてきたので、
全校生徒のあいだでも有名であった。
そんな彼らが文化祭の目玉企画、「激論会」に登場する
ことになった。
もともとかれらのなかにはよく知っている者もいたし、
かれらの活動にも興味があったので、
当日はワクワクしながら彼らが登場するのを待っていた。
彼らがわたしに与えたものは、想像以上のものだった。
わたしの通っていた学校は、問題生徒もおらず、
実に平和な学校だった。
生徒の権利は最大限保障されていて。先生との対立も
ほとんど皆無だった。
ほとんどの生徒が、そんな学校の現状に満足し、
なんの疑問も抱いていなかった。
学校、ひいては社会における自己の存在意義にまで
考え及ぶものは、ほとんどいなかったのである。
しかし彼らは、そんな学校の現状に満足してはいなかった。
自分たちが勝ち取ったわけでもない、すでに既成の事実と
なっていた多くの権利に安住し、
自己のアイデンティティについて問いかけをしない生徒たちに、
強烈なブローをはなったのである。
「大事なことは、○高になにかをしてもらうんじゃなくて、
○高でなにかをするってことだ。こんなちっぽけなところに
かぎらねえ。みんなを取り巻いている社会情勢とかに、
なにかをしてもらうんじゃなくて、てめえがなにかを
するってことだ。」
いままでにプロ、アマ問わず、いろいろなパフォーマンスを
観てきたが、このときの彼らを超えるほど、おもしろくて、
そして心に残るものは、いまだ現れていない。
彼らの残したメッセージは、死ぬまでわたしに影響を
与えつづけるであろう。
