プロレスラーの三沢光晴さんが亡くなった。
「プロレスをもっとメジャーなスポーツに」
「どんな格闘技よりも強いのがプロレス」
このふだん寡黙な男の"昭和感"たっぷりの発言は、三沢という人物をよ
くあらわしていると思う。
『最後の昭和プロレスラー・三沢光晴』
そう、土曜の夕方やっていた全日中継の時代の匂いをいまだに背負い続
けた男、それが三沢光晴だった。
アマレス出身で受け身のうまさには定評のあった三沢が、いまでは"つな
ぎ技"にすぎないバックドロップを受けて死んだ。
プロレスとはまさに死と隣り合わせのイベント(スポーツという言葉はあえ
て差し控える)なのだとひしひしと感じるとともに、いままでボクシングこそ
真に命を懸けた闘いであり、プロレスのことをやや斜に構えてみていたこ
とをわたしは深く反省する。
思えばかつて『お台場お笑い道(CS)』という番組で、得意の三沢のもの
まねを披露したイジリー岡田が偶然舞台で足を滑らせ後頭部を強打した
ことがあった。
出演していた芸人一同が大マジで心配するほど強く頭を打っていた。
なにかの因縁だろうか?
イジリーはあのネタを封印してしまうのだろうか?
たぶんそれは当の三沢も望んでいないだろう。
イジリーはこころの底から三沢を尊敬していた。ものまねはその気持ちの
あらわれだった。
これからも続けてほしい。そのほうが三沢も喜ぶだろう。
三沢さんのご冥福をお祈りいたします。
