『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』はTBSラジオで1969年から
放送されている長寿番組である。
マムシ独特の"愛のある毒舌"が人気の秘密である。
「くたばり損ないのババア(ジジイ)」
「くたばる前に俺に逢いに来たのか?」
「うるせえなこのガキァ」「まぁ、しょうがないな。子供は泣くのが仕事っ
てんだから...。」
「きったねえ店だね。ちゃんと客くんのか?」
「この店で買ったものを食べたら、保健所が大騒ぎになっちゃうからな。
気を付けるんだよ」
などなど。ふつうだったら抗議殺到でこんな番組など潰れてしまう。
マムシがババアと言いはじめたきっかけは、自分の母が亡くなくなった
ばかりのときに、「憎らしいくらい元気なババアがいる。」、「ババア、まだ
生きてやがって。オレのオフクロは死んじまったというのにこっちはなん
て元気なババアなんだ。」と発言したのが最初らしい。
当然、番組への抗議の電話が殺到。しかし、その当時メインパーソナリ
ティであった近石真介は毒蝮を全面的に擁護。近石は毒蝮と一緒に番
組を降板することまで覚悟していたらしい。
結局、番組スタッフ、スポンサーもこの路線を続行することにしぶしぶ賛
同した。
もしこのとき、近石のフォローがなかったら、スタッフやスポンサーが引い
ていたらこれほどの長寿番組にはならなかっただろう。
そんな毒蝮も72歳。自分が『ジジイ』と言われる年齢である。
しかし、どこへ中継に行ってもマムシの周りにはたくさんのひとが集まる。
どんなに毒を吐いても愛される、こんなタレントは毒蝮三太夫以外にいな
い。
