大野(元広島)、山本昌(中日)、和田(ソフトバンク)、藤井(日本ハ
ム)。4人の共通点は表記のとおり。
もうひとつ、なぜか左投手なのである。これはカメラの角度で判別しやす
いからなのか、右投手で彼らと同類にあたると思われる投手はまだ確認し
ていない。
要は変則モーションで、極端に腰を折り曲げて投げる投手がこの類に挙げ
られる。この「球の出どころがわかりにくい」という要素は、じつは球速
とおなじくらい重要な要素だとわたしは考えている。そう考えると、40
歳になっても140キロ台をバンバン投げていた大野なんかもっと現役を
続けてもよかったんじゃないかと思う。
では、この「球の出どころがわかりにくい」フォームというのが彼らの成
功の原因なのだろうか?
興味深い考察がある。『和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか』(佐野
真著・講談社現代新書)によると、和田のピッチングの
・驚異的なストレートの切れ
それに加えて、
・投球腕の隠れ
・リリースポイントがふつうのピッチャーよりかなり前
という要素が、彼の球を球速以上に打ちづらくしていると分析している。
さらに「驚異的なストレートの切れ」のもとになっているのは、「ボール
の回転数の大きさ」だという。
つまり和田にとって「球の出どころがわかりにくい」というのは付加的要
素でしかないという結論だ。
正直ストレートに切れのある投手といったら江川とか、現役なら藤川なん
かのほうが個人的にはイメージが強いのだが、おそらくテレビで観るのと
実際に対戦しているバッターとはだいぶ感覚がちがうのだろう。















