夏川ファンのあいだでは評価の高いこのドラマ。
まだ夏川さんの演者としての評価が一般的には定着していないと思われ
るこの時期に、天下のNHKが夏川さんを連ドラの主役に持ってきたので
す。
NHKはけっこう早くから夏川さんを高く評価していたという証拠ですね。
ドラマの内容は、ひょんなことから老舗の江戸料理屋の若女将に据えられ
た汀子(夏川)が女将としてたくましく成長してゆく物語。
『結婚できない男』を観ているひとには夏川さんのコメディエンヌとしてのセ
ンスはすでに認識されていると思いますが、それ以前のこの時点でかなり
難しいコミカルな表現を求められる役に彼女を据えたことは大いに評価す
べきでしょう。
夏川さん演じる汀子は本当に生き生きしていて、まるで地で演じているよ
うに観えます。それまでの"幸薄い女"のイメージは微塵も感じません。
本当に自然に観えます。もっとも夏川さんのコメディエンヌぶりは93年の
『谷口六三商店』を観ているわたしにはそんなに意外ではないことなのです
が、一般的には"それまでの夏川結衣のイメージ"をぶちこわした作品とい
えるでしょうね。
このドラマへの出演がなかったら、きっと『結婚できない男』の夏美先生もな
かったんじゃないかなと思ってます。夏川さん自身が「長いトンネルから脱し
た」のはこのドラマがきっかけではとも思っています。

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