昨年EUROを制したスペイン。その代名詞といわれるのがポゼッション
サッカーである。そしてそのスペイン代表の中心となっているのが今回
CL決勝へ進んだバルセロナの選手である。
いまのヨーロッパでこのスタイルは決して主流とはいえない。この戦術を
機能させるにはとくに中盤の選手に高度な状況判断能力が、FWの選手
に卓越した決定力が求められるからである。
バルセロナにはイニエスタ、シャビという屈指の攻撃的MFとメッシ、エト
ー、アンリというテクニックも兼ね備えたFWがいる。だからこそバルサは
この魅力的なサッカーを実践できるのである。
今回の決勝、マンUは予想通りルーニー、C・ロナウド、パク・ヂソンの3人
をFWに起用した。MF並みの守備への貢献を期待できるルーニー、パク
ヂソンと個人技でゴールを奪えるC・ロナウドの組み合わせである。
逆に言えばそれだけ守備に人数をかけないとバルサのポゼッションサッ
カーには対抗できないと踏んだのだろう。バルサとは対照的に完全に受
け身の戦術である。
試合はまったくのワンサイドであった。ボールは完全にバルサに支配され、
ルーニーは大多数の時間を守備に費やさざるをえなかった。
今日のバルセロナに勝てるチームはいまのヨーロッパにはおそらく皆無で
あろう。
来年はWCが行われる。バルセロナの選手を中心としたスペインのポゼッ
ションサッカーは世界をも席巻することができるだろうか?

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