連合赤軍のリーダー格のふたり、森恒夫と永田洋子はあの『あさま山
荘事件』の直前に警察の山狩りに遭い逮捕された。意外なほどあっけ
なく。
森はその翌年の元日、「自らに死刑を下す」という遺書を残し拘置所の
独房で首吊り自殺した。
永田は森の死後も自己の過ちを"自己批判"しつつ獄中で脳腫瘍に侵
され、もがき苦しむ日々を送りながら現在は寝たきり状態だと言われて
いる。
1993年最高裁判所で死刑が確定。再審請求していたが2006年東
京地裁は棄却の決定を下した。
森が選択した首吊り自殺とはじつはいちばん楽な死に方だ。窒息で息
苦しくなる前に血液が脳に行き渡らなくなるため失神するからだ。
"総括"によって死んでいった同士のむごい殺され方からすれば彼の死
に方はとても納得のいくものではないだろう。
一方永田の脳腫瘍からもたらされる激痛はすさまじいものだったという。
まさに"生き地獄"、しかし脳腫瘍はなんの罪のないひとでも侵され苦し
むことのある病気だ。そう考えると罪深き者への因果応報というわけで
もないと思う。
結局のところふたりが総括した同志たちの死は、どんなかたちでも報わ
れないのである。共産主義国家あるいは社会主義国家の現状はとても
かつて理想とされた国家像とは程遠いものである。しかしその観点から
彼らの行為を単なる"愚行"と切り捨て、一連の連合赤軍の起こした事件
を解釈していてはものごとの本質は見えてこない。
本当のところはいまの時代に生きる我々の世代にあの時代は理解する
ことは不可能だと思う。

コメントする