マルケスは現役ボクサーではいちばん好きな選手である。どんなパ
ンチでも、どこからでも、どの角度からでも打てるし、カウンターも巧
い。パッキャオとの2戦は両試合とも序盤にダウンを喫しながら驚異
的な追い上げをみせ1敗1分。しかし負けた2戦目もマルケスが勝っ
ていたとみる者も多い。追い込まれてもメンタル面で折れない強さが
マルケスにはある。
そんなマルケスが挑んだボクサーは元3団体統一ライト級王者ファ
ン・ディアス、手数とパワーで圧倒するファイターだ。
この試合、当初はIBOのタイトルのみを賭ける予定だったが、急遽
WBA、WBOのタイトルもかかることになった。
序盤はディアスがプレッシャーをかけ、マルケスが迎え撃つかたち。
両者とも手数が多く、観応えのある展開。手数ではディアス、有効打
の数ではマルケスといったところか。
中盤からはマルケスの的確なパンチがクリーンヒットし始める。ディ
アスの動きは明らかに失速し、得意の連打もでなくなる。8Rにはマ
ルケスの左フックがクリーンヒットしディアスは大きくぐらつく。
そしてむかえた9R、マルケスの右ストレートがヒットするとたたみか
けるように連打。ディアスは少し間をおいて頭から倒れこむようにダ
ウン。かろうじて立ち上がったものの明らかにダメージは深刻だ。
このチャンスにマルケスは落ち着いてさらにたたみかける。ショート
の右アッパーがディアスのアゴをとらえ2度目のダウン、これで試合
は終わった。
35歳のマルケスが25歳でまだ伸びしろのあるディアスを倒した。
マルケスの技巧はライト級でも通用したのである。
今後はパッキャオを追ってS・ライトを狙うのではとの話もある。いず
れにせよマルケスには年齢的にさほど時間がない。対パッキャオの
ラバーマッチは意外と早く実現するかも。

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