ちょっと時期を逸してしまった話題だが、われわれの学生時代はまだ
年賀状の交換が1年のなかでの大イベントだった。
その数がいちばん多かったのはおそらく中1のときだったと思うが、お
そらくクラスの半数ちかく、それ以外に野球部関係のものもあったから、
50枚ちかくあったかと思う。
これが多いか少ないかはひとによって異なるだろうが、これがわたしの
"全盛期"であったことは確かである。
しかしなかには意外な人物から年賀状が送られてくることもあった。
どう考えても、いちおうみんなに出しておこう的なことをするひとではな
かった。わたしに送ったことにはなにか意味があるのではないか?
そう考えるとうかつな返事は書けない、どうしたらいいものか悩んだ覚
えがある。
そして結局どう処理したのかという記憶がいまは残っていない。
わたしは下駄箱に入っていたわたし宛の手紙を野球部のみんなでいっ
しょに読むようないま考えれば無神経極まりない男であった。
その後も別の人物からと思われる"手紙攻撃"はあった。それに対して
も無反応に徹していた。
"写真撮らしてくれ攻撃"もあった。そのときは無理矢理ほかの男子を
誘って『男同士のツーショット写真』にしていた。
いま考えると、必要以上に"異性からの攻撃"に敏感に反応しすぎてい
たのかもしれない。
結局その後念願の男子校の高校へ入学したのだが、中学時代の"攻
撃"から開放され自由になった気分であった。
異性を意識しない生活、それは当時のわたしにとって夢のような生活
であった。
別に女子に迷惑を掛けられたわけではないが、ひとことで言えば『硬
派』だったのだろう。

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