日本のお家芸

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3人の日本人研究者がノーベル物理学賞を受賞した。
故・湯川秀樹氏の理論を継承する素粒子物理学の部門では、日本は世
界でも最先端だと言われてきた。思えば高エネルギー加速器など夢の
ような時代に、カネがかからず脳の中で思考をめぐらせるだけで理論構
築ができた素粒子物理学は湯川氏の時代の日本の貧しい研究環境の
なかで必然的に発展してきたのかもしれない。
今回評価された南部氏、小林・益川氏の研究のキーワードは『対称性の
破れ』であるが、正直南部氏の理論はわたしにはちんぷんかんぷんであ
った。小林・益川氏の理論をわたしなりに解釈すると、粒子と反粒子(質
量が粒子と同じで電荷が反対)は一対になると互いに打ち消しあい、後
には光だけが残る。しかし実際には粒子は存在し、その膨大な数の集合
体が宇宙である。わかりやすい例が陽子と反陽子である。実際の宇宙に
は陽子のほうが多数存在しており、反陽子は自然界にでは圧倒的に少数
しか存在し得ない。これは粒子と反粒子の性質にあるわずかな違いを示
す『CP対称性の破れ』に素因するという考えに基づき、素粒子クォークが
3世代6種類以上あることが必要だとする結論を両氏は導き出した。

いずれの理論も3者が数十年も前に構築した"仮説"であり、それらの理
論が実際の実験装置によってやっと正しいことが明らかになったのである。
つまり仮説の発表からそれが正しいと証明されるまで(実験装置が追いつ
くまで)何年も待たなければならないのである。

小林、益川両氏が師事した名古屋大学の坂田昌一博士は弟子たちの理
論が証明される前に若くして亡くなった。彼もこの受賞を天国で喜んでい
るだろう。

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このページは、nissyが2008年10月 7日 23:11に書いたブログ記事です。

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