いまから書く話は決してわたしの自慢話を聞かせたいわけでは
ない。中小のIT企業の厳しさを知ってもらいたかったので書か
せていただく。
いまから7年前、2001年4月にわたしは都内のあるIT企業に
アルバイトとして採用された。
そのときわたしの技術力を評価してくれたのがNさんという正社
員の方だった。実質その評価のおかげで、わたしは採用された
ようなものだった。
Nさんは少々とっつきにくい方で、会社で会話をすることは、仕事
のこと以外皆無であった。
やがてわたしは正社員に昇格し、仕事も自分の専門分野だけで
なく、人手が足りないときは専門外の仕事も回され、それなりの
結果を出していた。
NさんはいわゆるITバブル時期に採用されたようで、かなりの年
俸をもらっていたようだ。しかしNさんは自分の得意分野はめっぽ
う強いが、それ以外の仕事をやろうとしなかった。
そんな感じでお互い働いているうちに、いつの間にか同僚の評価
はNさんをわたしが追い越していた。
しかし、会社の取締役はバイト上がりのわたしよりもNさんを評価
していたようだった。それがおそらく同僚の声のおかげで、会社で
はわたしのほうが必要な存在だということになっていったようだ。
そしてわたしがバイトで採用になってから約1年半後、Nさんを含
む会社の約半分の社員がリストラになった。
Nさんからしてみれば、評価して採用した人物に"下剋上"された
かたちになったのである。
いまNさんはなにをしているか知らない。このブログを観ているひ
とには公務員の方が多いと思うので、民間とはこういうシビアなと
ころなのだということを知っていただけたらと思う。

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