漫才で大事なこと、それは台本と演技がバランスよくどちらも優れて
いることである。
わたしは初め、漫才は台本が命で7対3、もしくは8対2で台本が重
要だと考えていた。
しかし実際にやってみてわかった。漫才の黄金比は5対5から6対4
だと思う。それくらい演技力はとても大事なのだ。
台本は調子がよければ4、5分のネタを一日で書けてしまうこともあ
る。しかし実際演じるには半端なネタ合わせでは足りない。漫才初
心者ならなおさらである。
初心者が陥りやすい失敗はお互いふたりの台詞が孤立して会話の
ように聞こえないことである。これは本当に訓練を積まなければなか
なか克服できない。個々のレベルをあげた上でお互いの連携がとれ
ていなければならないわけである。
逆に演技力があれば平凡な台本でもおもしろく感じさせることができ
る。台本を書く過程が足し算の作業であるならば、演技力を向上させ
る過程は台本のおもしろさを増幅させる掛け算の作業であるといえる。
それらの組み合わせでネタのおもしろさは決まるのだと思う。
えらそうなことを言っているが、わたしは大して場数を踏んでおりませ
ん。でも、いま言ったことは確かなことだと思います。

