大学職員をやっていたころ、ある新任の教員が採用に際して
必要な書類をもってきた。
そのなかに本人の住民票があったのだが、その先生は男だ
ったのに住民票には『女』と記してあった。
先生にこれは直したほうがいいですよと言うと、数日後新たな
住民票を先生は持ってきた。
そこには『平成○年×月△日職権訂正』とあり、性別は『男』に
直してあった。
先生にはなんの落ち度もないのに、転出するまでこの“汚れた”
住民票と付き合わなければならないわけである。
これなどは内部的な書類にそのいきさつを記す程度でいいと
思うのだが、おそらくそういうことは法規上許されないのだろう。
思い返してみるとわたしは公務員としてまったくの異端児だっ
たと思う。旅費支給計算のためにプログラムを作ったり、年末
調整に関する手作りのガイド書類を作ったり、寄宿料の取り立
てに寮まで行ったり、まわりを見渡してもこんなに努力をしてい
た職員はいなかった。
もっとも民間会社でも業務改善の提案をしたりしていたが(それ
がもとでクビになったこともあった)。これは決して悪いことでは
ないと思う。
機会があればこれからも続けていきたいと思う。

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