もうほとんど忘れかけていた事件だが、なぜか思い出したので
ここに書きたい。
事件に関し、報道陣の追及を受けた当時の石川哲郎雪印社長は
「私は寝てないんだよ。」と言い放った。
それに対し報道陣からはある記者が「こっちだって寝てないん
ですよ。そんなこと言ったら!」と猛反発した。
そのときわたしは石川社長より言い返した記者に猛烈に腹が
立った。
社長は役職柄寝ることは許されない。だが記者は交代して
取材すればいい話じゃないか。自分の会社のシフト管理の
不備を社長に八つ当たりするとはどういう了見だ。
『報道の自由』の建前のもと、不祥事の責任をとって陣頭指揮に
あたる社長があのように発言するまで精神的に追い詰める権利が
彼らにあるのか?
記者なら無意味に現場にたむろしないでもっと多角的な角度で
事件の真相を捉える取材をしろ。
以前マスメディアの使命とは何か問うたことがあるが(参照)、
日本のマスメディアの『現場主義』はまったく変わっていない。
むしろ『現場主義』を美化する風潮さえある。
もちろんそれも大事だ。しかしそれだけでは事件の全体像は
見えない。
そのことをわたしは強くマスメディアに提言したい。

コメントする