映画館ではもちろん、DVDやビデオでもめったに
映画を観ないわたしが3回観た映画がこの『七人の侍』
である。
この作品はいわゆるヒューマニズムを廃して、あくまでも
実情にちかいにんげんを描いている。たとえば農民たちは
野武士に狙われる哀れなひとびとという描き方のいっぽう、
落武者狩りをする非情な集団としても描かれている。
黒澤作品は以前『生きる』を観たことがあるが、正直
ぱっとしなかった。だから『七人の侍』を観るまでは
黒澤明をみくびっていた。人情劇を好むはずのわたしが、
このような単純なストーリーに魅せられることは異例で
あった。それくらいこの映画はエンターテイメントと
して完璧だと思う。しかもこの当時の日本でこれが創られた
ことは驚愕である。
やはり黒澤明は偉大だ。

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