今日は本田美奈子.さんの追悼展にいってきました。
すぐ近くなので、会場の40分前くらいには到着して
いましたが、すでに大勢の方たちが並んでいました。
意外と若い方は少なかったです。
開場になるとフィルム上映の整理券が配られましたが、
わたしたちはそのままホールへ向かいました。
そのまま待つこと一時間、フィルム上映が始まりました。
上映時間は50分ほどでしたが、ホントあっという間、
でもアイドル時代からミュージカル女優時代、クラシック
シンガー時代の彼女の歌声が余すことなく凝縮されて
いて、感慨深かったです。
ミュージカル「ミス・サイゴン」以降の活動が評価
されることが多いですが、クイーンのブライアン・メイ
がプロデュースした「Crazy Night」は目から
ウロコ状態、聞き覚えのあるメロディーに『この曲
だったのか』と胸のつかえがとれたような感じでした。
とにかくどの時代の美奈子さんも素晴らしかったです。
フィルム上映が終わったので、展示会場へ向かいました。
各時代のジャケット写真などとともに、プライベートで
家庭菜園をたしなんでいたときのワン・ショット(彼女は
病院で亡くなるまで、仕事も朝霞から通っていました。)、
お母さまとふたりで捨て猫を抱く写真など。印象に残る
写真が数多く展示されていました。
改めて、彼女のチャレンジ精神のものすごさには感心
させられます。
アイドルとしてデビューして、新人としてはまずまずの
成功を収めた美奈子さんですが、ただのアイドルでは
いたくないという想いが、あの『ヘソだしルック』、
『腰振りダンス』を自ら考えださせたのでしょう。
そのあとロック調の楽曲を歌い始め、最初の“たかが
アイドル”という目線での評価を受けます。
次に彼女はミュージカル界に進出しますが、ここでも
“たかが…”という目で見られてしまいます。
そして決定的なのがここ数年のクラシックへの取り組み。
元アイドルがクラシックなんて前代未聞、だれも考えた
ことはなかったと思います。ここでもやはり彼女には
“元アイドル”のレッテルが付きまとうことになります。
ミュージカルもクラシックもよく知らないわたしには
へたにその分野で評価されている歌手よりも魅力的
でさえあります。ある方によるといわゆる生粋のクラシック
歌手は西洋の歌唱法をそのまま日本語詞で歌うため
癖が強すぎる。その点美奈子さんの歌唱法はうまく日本語
詞にマッチして聴きやすいといってられました。
ただ大事なのは彼女が誰も思いつかないようなチャレンジを
絶えずおこなっていた点にあると思います。
いまのアイドルの誰がミュージカルのために仕事を
一年休ませてくれなどといえるでしょうか? また事務所が
認めるでしょうか? 将来クラシックを歌えるアイドルが
いるでしょうか?
ミュージカル女優やクラシック歌手としての評価うんぬん
よりも、彼女がどんな気概でそれらにチャレンジしたか、
それだけでも十分評価に値するのではないでしょうか。


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