中学のとき、友だちと遊びにいった帰りに小さな女の子を
保護したことがあった。
「どこからきたの?」と聞くと、その子は「○○学園。」
と答えた。
○○学園とは近くの児童養護施設だった。
家族で住んでいる子どもとちがって、なかなか買い物に
いけないので施設の職員が定期的に街に連れて行って
買い物させていてそのときはぐれてしまったらしい。
わたしたちはとにかく近くの民家に彼女を連れて行き、○○
学園に連絡を取ってもらった。
ほどなく職員と思われるひとがやってきて、われわれは名前と
学校名を聞かれた。
そのときはそれですんだと思っていた。
数日後、われわれは校長室に呼ばれた。
校長は一通の手紙をわれわれに手渡した。
手紙はあの女の子からだった。
内容はよく覚えていないが、お礼の言葉がつづられていたと思う。
校長は生徒だけで町外へ出ることは本来校則で禁止されているが
それは問わない。君たちはたいへんよいことをしたのだ。
そういった。
彼女はいま幸せに暮らしているだろうか?

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